米国で大学に関する様々な統計を発表している『College Factual』が8日、2016年全米大学ランキングを発表した。学部課程総合ランキングではエール大学が1,394大学の中で首位となった。他に、授業料、多様性、スポーツ、兵役経験者向けなどの観点からの順位も発表されている。

同ランキングは、大学関係者への調査を元にするのではなく、新入生定着率、専任教師の数、学生ローンの不履行などを主要指標としたデータ志向であるため信頼度が高いとされている。

エール大学は、新入生定着率が99%と1,394大学でトップ。さらに4年での卒業率も89%と全国一となった。昨年首位のペンシルバニア大学は2位に落ちたが、96%が専任講師である点で傑出している。デューク大学は3位を維持。学生ローンの不履行率が低く、学生が財政面で余裕をもって出席できるよう配慮していることが評価された。

4位以下の7大学も含めてトップ10入りは昨年と同じ顔ぶれの私立大学が独占したが、順位の入れ替わりが見られた。調査を実施した『College Factual』の創設者でありCEOでもあるビル・フェラン氏によると、順位変動には2つの要因がある。

1つ目は卒業までにかかる時間の短縮だ。いずれの大学も4年をわずかに超える程度だが、4年に少しでも近づけることが改善となる。2つ目は新入生の定着率の向上だ。これは大学の課程プログラムに合わせて学生をうまく配置できたことを示すことになる。ただし、順位は毎年入れ替わるが、いずれの大学も改善に取り組んでいるため差はわずかだという。

トップ10に入った大学は以下の通り。(カッコ内は主な卒業生)

1位 エール大学 (クリントン夫妻、ポール・クルーグマン、立川志の春)
2位 ペンシルベニア大学 (ドナルド・トランプ、夏野剛)
3位 デューク大学 (ティム・クック、リチャード・ニクソン)
4位 スタンフォード大学 (フィリップ・ナイト、ラリー・ペイジ、鳩山由紀夫)
5位 ハーバード大学 (オバマ夫妻、マーク・ザッカーバーグ(中退)、ビル・ゲイツ(中退))
6位 プリンストン大学 (ジェフ・ベゾス、エリック・シュミット)
7位 ブラウン大学 (エマ・ワトソン、ジョン・スカリー)
8位 マサチューセッツ工科大学 (ベンヤミン・ネタニヤフ、ベン・バーナンキ、大前研一)
9位 ノートルダム大学 (コンドリーザ・ライス、ジョー・モンタナ)
10位 ダートマス大学 (ネルソン・ロックフェラー、エドワード・ローレンツ)

(ZUU online 編集部)

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