ワタミの介護
(写真=HPより)

業績不振が続く外食チェーン大手のワタミ <7522> が介護事業を売却するため、損保ジャパン日本興亜ホールディングスと交渉していると報じられた。ワタミは介護事業の売却報道自体は否定しているが、事業ポートフォリオの再構築を検討していることは明らかにしている。

ワタミは介護事業を売却して得た資金で飲食事業の復活へと道筋をつけたいところだが、飲食事業に集中すればワタミは復活できるのだろうか。


右肩下がりの老人ホーム入居率

有料老人ホームを運営する介護事業に参入した2004年当初、90%を超えていた施設の入居率は右肩下がり。一昨年度は84.9%、昨年度は77.9%、そして今年6月末時点で78.3%と一向に回復する気配が見られない。

その一因は事故が続いていることだろう。今年2月にはノロウイルスによる集団食中毒で男性1人が死亡、2013年には入浴中の入所女性が死亡している。

介護事業の業績をみると、2015年4月から6月までの第1四半期で売上高91億円と前年同期の88億円よりも伸びている。しかし利益面では昨年が7億円だったのに対し、今年の第1四半期では1億3,000万円の赤字となっている。

老人ホームを111棟保有するワタミは今年7月、低価格帯の有料老人ホーム「みずき」を埼玉県に開所したばかり。それからわずか2カ月で介護事業売却を検討とは、戦略のなさが伺える。


居酒屋「和民」の事業でも迷走

居酒屋事業「和民」は、今年4月にコスト削減のためメニュー数を減らしたが、顧客の「メニューを増やして欲しい」という声を受け、9月にまたメニュー数を増やす方針を打ち出しており、ここでも迷走している感がある。

もう1つの稼ぎ頭である「宅食事業」も2015年4月から6月までの第1四半期で売上高92億円と前年同期の101億円よりも落ち込み、利益も第1四半期では3億円と、昨年の同じ期の6億9,000万円と比べると半減以下となっている。

宅食事業のような黒字の事業があるうちに将来の戦略をしっかり描けないと、本当の復活は遠くなる。(ZUU online 編集部)

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