商用利用人工衛星のロケット打上げ
(写真=Thinkstock/Getty Images)

打ち上げ成功で日本中を沸かせたH2Aロケット。商業衛星打ち上げ市場でのシェア拡大に向けて、三菱重工業 <7011> は 幸先の良いスタートを切ったといえる 。宇宙開発事業は海外のライバルたちも開発を進めており、虎視眈々と勢力拡大を狙っている様子だ。


H2Aロケットでの「商用衛星打ち上げ成功」で新時代へ

2015年11月24日、三菱重工業と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターから、カナダの通信放送衛星「Telstar 12 VANTAGE」を搭載したH2Aロケット29号の打ち上げに成功した。今回は、商業衛星だけを搭載した国産初の純商業打ち上げであり、日本の宇宙産業関係者の感慨もひとしおだ。

ちょうど、日本の衛星打ち上げ商用化に向けた取り組みも次フェーズに入ろうとしている。H2Aロケットの後継機となるH3ロケットについて、JAXAは、H2Aの約半額のコストへの削減を達成し、打ち上げ準備期間も約半分に済ませられるロケット「H3ロケット」の開発をスタートさせている。

H3ロケットの試験機1号機は、2020年度に打上げる予定である。低コストで年間6~7件打ち上げられるようになれば、海外の商業衛星需要を取り込むことも可能となり、より大きな経済効果が期待できる。


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