為替展望
(写真=Thinkstock/Getty Images)

7日の東京市場は、ドル円相場が123円22銭で始まり、前週の雇用統計の結果が良好だったことで、やや円安方向に推移した。海外市場でもその流れは続き、一時、123円49銭まで上昇したものの、原油先物価格の下落などからリスク回避的な流れとなったことで、123円台前半でニューヨーククローズとなった。

8日の東京市場は、7-9月期国内総生産(GDP)改定値が上方修正されたことでやや円買いの流れとなり、123円程度まで下落した。海外市場に入ると、123円台を割り込み、一時、122円71銭まで下落した。

9日の東京市場は、一時、123円台を付けるも、日本株の下落に連れる形で下落し、海外市場に入ると、その流れはさらに加速し、原油先物価格の下落も相まって、一時、121円06銭まで下落した。

10日の東京市場は、121円60銭で始まり、121円台前半まで下落するも、海外市場に入ると反転し、一時、121円87銭まで上昇した。しかし、原油安などを背景に、121円24銭まで下落し、米10年債利回りの上昇から121円台後半まで上昇するなど、方向感に欠ける展開となった。

11日の東京市場は、日本株の上昇に連れる形で、122円台を回復したものの、海外市場に入ると、米10年債利回りの下落から、121円台前半まで下落した。


今週の為替展望

今週注目される経済指標は、14日発表の12月調査日銀短観、15日の米11月消費者物価指数、15日から16日のFOMC、16日の11月訪日外客数、米11月住宅着工件数、米11月鉱工業生産・設備稼働率、17日の11月貿易統計、米7-9月期経常収支、米11月CB景気先行総合指数、17日から18日の日銀金融政策決定会合などである。

今週の外国為替市場で注目すべきはやはりFOMCだろう。すでに利上げは確実視されており、市場の関心はその後の利上げのペースに向かっている。9月のFOMCメンバーの政策金利見通しは、来年に1%金利が上がるペースとなっているものの、連銀総裁クラスから利上げペースが緩やかにすべきとの発言が相次いでいる。基本路線は金利見通しが下方修正となることが想定される。

そのため、利上げ期待を背景に上昇してきたドル円についてはトレンド転換となる可能性がある。テクニカル面では、ボリンジャーバンドはローソク足が移動平均線程度まで下落しており、週足14週のRSIにおいても、40%台後半と割高感はなくなった。

以上を考慮すれば、テクニカル面での割高感はなくなったものの、すでに利上げが織り込まれてることから、材料出尽くしで円高方向を想定すべきだろう。そして、金利見通しの下方修正や、FOMC後のイエレンFRB議長の会見で利上げペースについて漸進的になることが語られるなどがあればその傾向はより強くなると考えられる。

ただし、金利見通しの下方修正がなければポジティブサプライズとなるだけでなく、F日銀金融政策決定会合や、黒田日銀総裁の会見などでも何かしらのアクションがある可能性もあるため、その点には注意すべきだろう。 (ZUU online 編集部)

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