双信電機、業界最小レベルのノイズフィルタ開発で買われる

それでは出来高増加率ランキング上位の中から双信電機、トランザクション、ポプラを取りあげたい。

双信電機は産業機器や情報通信機器向けを手掛ける電子部品メーカーである。

主力商品はノイズ除去フィルターだが、5日に「業界最小レベルの小型ノイズフィルタを開発」と発表したことが買い材料となった。

双信電機がホームページで開示した資料によると、新商品は2017年1月に発売予定。「従来の取付面積から40%減を実現」「高周波帯域においても優れた減衰性能を実現」などの長所がある。

市場では新商品に対する期待感がじわじわ広がり、7日に出来高が急増した。

トランザクション、JTの電子たばこ拡販観測で連想買い

トランザクションは雑貨の企画製造会社。新事業として電子たばこ事業を強化している。

日本経済新聞は7日付の朝刊で「日本たばこ産業(JT)が2017年から煙や灰の出ない電気を使ったたばこの販売を全国展開する」と報じた。これをきっかけに、電子たばこ事業を強化するトランザクションに連想買いが入った。

ただ、7日正午に2016年8月期の本決算と2017年8月期の業績予想が公表されると、後場寄り付きからは一転して利益確定売り圧力が強まった。一時は前日比マイナス圏内で推移するなど乱高下した。

ポプラ、業績予想の下方修正発表で売られる

ポプラはコンビニチェーン中堅会社。広島を地盤とし、九州や関東などでも店舗を展開している。ローソンと資本業務提携を結び、両社名を冠した共同店舗も出店する。

ポプラは7日の午後2時に中間決算を発表した。中間決算では営業損益、純損益が赤字に転落。通期予想も営業損益は赤字、純損益は黒字は維持するものの下方修正した。

ポプラは中間業績が悪化した理由として「経営基盤の強化の一環として推進しているローソン社とのドライ商品(飲料、酒、加工食品、雑貨)の調達共同化において、旧在庫の処分費および4~6月の移行期に店舗販促が減少したことから一時的に計画利益を下回った」と説明している。(ZUU online 編集部)

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)