住宅ローン,相談,アドバイザー
(写真=PIXTA)

人生で大きな買い物であるマイホーム。そのマイホーム購入には住宅ローンが密接に関わっている。マイホームを購入したり住宅ローンを借り入れしたりする機会はそう何回もあるわけではなく、はじめてで戸惑うことも多い。

インターネットで探すと情報は多いが、逆に情報が多すぎて自分がどれに当てはまるのか、自分にぴったりなのはどれかということを考えると困ってしまう。実際に相談できる人が近くにいてくれたらと思っても、年収や会社、家族構成、さらにはローンの審査に落ちたといったパーソナルな情報も多く、近くの知り合いには気軽に相談しにくいものである。


銀行?FP?住宅ローンの相談はどこでする?

住宅ローンには大きく分けて4つの窓口があると考えられる。金融機関の担当、不動産会社の担当、会社の上司や同僚、FP(ファイナンシャルプランナー)だ。
これら4つにはそれぞれ特徴があり、誰に何を質問したらよいかが決まっている。逆に、質問してはいけない内容もある。なぜなら、それぞれは営業であり自分の売りたい商品を勧めてくる傾向にあるからだ。

金融機関の担当

物件購入や住宅ローンの借り入れは相談しやすい。土日に無料相談会をやっていることもあり、利用しやすくなっている。事務手続きの相談もしやすいだろう。しかし、金融機関の担当も営業であるため売りやすい商品を勧めてくることになる。金融機関のひとりの担当の言葉を鵜呑みにするのではなく、他の金融機関の担当のアドバイスも参考にするべきである。また、借り換えの相談は現在の契約中の金融機関との関係を断つことになるので、相談することはできない。

不動産会社の担当

物件を購入する時にはすごく頼りになる。提携している金融機関を紹介してもらえる可能性が高く、従来の住宅ローン金利より良い条件で契約ができるかもしれない。しかし、あくまでも不動産会社は物件を売ることが仕事であるため、たとえあなたに負担が増えたとしても、大きな契約をした方が良いと考えていることもある。求めている以上の物件を紹介してくることや、金利の高い住宅ローンを勧めてくることもあるので注意が必要だ。

会社の上司や同僚

やはりリアルな口コミは頼りになる。紹介なので、紹介された担当者も親身になって相談に乗ってもらえるだろう。また、住宅ローンは勤め先も審査に大きく関わっており、同じ会社であるならば、理解してもらえやすいだろう。しかし、口コミは個人の経験に基づいたアドバイスになる。複数のパターンを知っているわけではなく、感情的な情報になりがちなので、注意が必要だ。

FP(ファイナンシャルプランナー)

独立した金融知識を備えた第三者の立場なので、なんでも相談できる窓口だ。数千円の相談料がかかることが多いが、3000万円の買い物をするには必要な出費だと考えられる。そのぐらい慎重に検討したいのが住宅ローンだ。金融機関から提示された返済プランに無理がないか、不動産会社から勧められた物件は自分の年収とバランスがあっているかなど確認ができる。

住宅ローンの相談は無料でもできる?

不動産会社の無料相談会、各金融機関の無料相談会を利用すると、住宅ローンについて無料で相談できる。相談窓口にはファイナンシャルプランナーが在籍していることもあり、ライフイベントを把握しながら一緒に考えることができるだろう。

ただし、無料の相談窓口はなんらかの営業と一緒になっていることが多い。不動産を勧められる、住宅ローンを勧められる、保険を勧められるなど、自分に必要ないものを紹介されることもあるだろう。

1万円〜2万円/2時間ほどで有料のファイナンシャルプランナーからアドバイスを受けることも可能だ。日本ファイナンシャルプランナー協会から紹介してもらえる。住宅ローン専門のファイナンシャルプランナーを選ぶこともでき心強い。自宅に訪問してくれるファイナンシャルプランナーもいるので、忙しい人でも大丈夫だろう。

無料の相談ができる窓口があるのに、わざわざ有料の相談を使うのかと思うかもしれないが、住宅ローンは1%の違いが将来の大きな数百万を左右する話であり、実際の家計簿やこれからの収入を検討したうえでのアドバイスになることを考えると、お金をかけででもしっかりと相談する方がよいだろう。

相談する前に準備しておきたい必要書類

住宅ローンの相談をするには、より具体的な資料があると実際の数字を出すことができるので、計画が立てやすくなる。
各金融機関のホームページに載せられているように、相談の際には下記の書類が必要だ。

購入・新築・リフォームの場合は、本人を確認できる書類、印鑑や源泉徴収票など年収のわかる書類、販売図面(チラシ)、売買契約書、工事請負契約書、重要事項説明書、不動産登記簿謄本など物件の内容がわかる書類が必要になる。

一方、住宅ローン借り換えの場合には本人を確認できる書類、印鑑や源泉徴収票など年収のわかる書類のほか、現在のローンの返済予定表、返済用通帳、自宅の不動産登記簿謄本、ご購入当時の売買契約書・重要事項説明書など物件の内容が分かる書類が必要となる。

こんな資格も!住宅ローンアドバイザーとは?

住宅ローンアドバイザーとは、住宅ローンの的確なアドバイスを行う人のことである。民間の資格であり、銀行員や住宅販売に関わっている方がこの資格を取得しているようだが、主婦の方でも受験可能なケースがある。住宅ローンアドバイザーの資格は住宅ローンに関する知識を深めるのに適している。

この住宅ローンアドバイザーの資格試験では、住宅に関する法律や、住宅ローンの受け付けとその返済、さらにはリフォームや中古物件の売買に至るまでと、ありとあらゆる住宅ローンに関することが出題される。金融検定協会主催の住宅ローンアドバイザーは年に2回の実施があり、合格基準点は60点以上となっている。回答はマークシート方式で、2011年度の合格率は73.2%となっており、難易度としては比較的簡単な部類に入るようだ。

数千万円の契約で支払いが20年、30年と続く住宅ローンだが、周りに相談できる人がいなかったり、中立的な立場でアドバイスをもらえる方がいなかったりするかもしれない。相談せずに住宅ローンの借り入れをしてしまい、こんなことなら住宅ローンを組む前にじっくり検討すればよかったと後から後悔している方も多いようだ。

住宅ローンは借り入れをしたらそれで終わりということではなく、定期的にメンテナンスを行い、最善の借り入れになっているかどうかチェックする必要がある。そのためにも身近で信頼し相談できるアドバイザーが必要だろう。

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