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NISA制度開始まで残り2ヶ月と迫ってまいりました。今回は少額投資の優遇制度であるNISAがどのような経緯を経て制定されたのかお伝えしてまいります。

NISAの導入のひとつに、若者の投資のきっかけを呼びかける目的があります。
近年は世帯あたりの所得水準の減少傾向が顕著になっております。特に20、30代の若者層の給与は芳しくないです。そこで、自身での資産形成を主体的に行うことで、将来のライフスタイルを見据えた設計が重要になります。
NISAはその一役となるべく作られた制度でもあるのです。


NISA(ニーサ/日本版ISA)と関連深い投資による税率の変更について

NISAが作られた背景には、株式投資の税率の変更も含まれています。2013年までは株式の軽減税率が適用されていましたので、譲渡益・配当益の税率は一律10%でした。しかし、2014年(平成26年)以降は1年間で得た利益の金額に関わらず、売上益(譲渡益・配当益)の20%が税金になります。
下記で詳しく述べますが、この20%の税金には先の東日本大震災の復興税が含まれています。被災された東北の方々を助ける目的を持った増税ですので納得です。


NISA(ニーサ/日本版ISA)と東日本大震災の復興税

上記の株式売上益の増税の背景には、2011年の東日本大震災の復興税が関わっております。
政府はその年の12月に、「東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法」を公布しました。これらは2014年から25年間の間生じる所得は、その所得税額の2.1%が「復興特別所得税」として課税されるというものです。株式の配当金なども対象になりますので、所得税を徴収する際に復興特別所得税も一緒に徴収されます。


NISA(ニーサ/日本版ISA)によって「預ける」から「運用」へ

また、NISA制度は個人の資産を銀行(郵便)に「預ける」という従来の考え方に、資産を「運用」するという新しい価値観を形作るきっかけを目的としております。
少額から投資を始めて、かつ税率の優遇が受けられますので、投資の敷居を下げて誰でも気軽に資産を運用できるインフラを構築することが出来ます。

一般の銀行口座に貯蓄していても得られる金利は微々たるものです。ATMで引き出し手数料に対して非常に分の悪い金利なので、「預ける」のは資産を消費しているという見方もできます。


NISA(ニーサ/日本版ISA)による能動的な金融資産の構築

NISA制度を始めて利用するなら、積立型の投資信託を利用する事をオススメします。
投資というと、日経平均株価のチャート画面と常ににらめっこする場面が投資初心者にありがちなイメージですが、投資信託などの金融商品に資産をつぎ込めば、資産の推移を毎日確認する必要はありません。

また、一月毎に決まった額を投資する積立型を選ぶことで、今自分がどれくらいの額を投資しているのか把握しやすいというメリットがあります。NISA制度の非課税範囲が、一年で100万円と定められているので、その上限を超えないように投資するにあたって毎月決まった額をコンスタントに投資する手法は、投資未経験者にピッタリの手法だと言えます。


NISA(ニーサ/日本版ISA)の非課税をとことん利用しよう

NISA制度のメリットは、少額投資に対する「非課税」にあります。2014年から一律20%となる税金がゼロになるアドバンテージは非常に大きいと言えます。
例えば、一年間投資をしてリターンが10万円だったとします。この場合、一般の証券口座で運用していますと2014年の税率ですと「2万円」の税金を納める必要があります。しかし、NISA制度で作成した非課税口座で運用すれば納入すべき税金が0円となります。10万円の運用益は1年で十分可能な成果で現実的な数値です。

そして、NISAの非課税期間は「5年間」となっておりますので、投資期間を積み重ねる程リターンに対する非課税のメリットが大きくなります。もちろん、投資信託の商品そのものが常にプラスに動く訳ではないので、原本割れなどのリスクはあります。
しかし、中長期間に渡った積立型の投資は利益になるという統計データもありますので、焦らずコツコツと行う将来を踏まえた少額投資は高い有用性を持ちます。


NISA(ニーサ/日本版ISA)をきっかけに投資に関心を持って貰いたい

NISA制度は初心者が投資に興味を持ってもらうきっかけに過ぎません。この世界は大半が資本主義社会で構成されていますので、金融資産の知識を備える事が豊かな人生を歩むツールになります。
しかし、いきなりアクティブな株式取引を行うと、投資の膨大な用語が飛び交って頭がついて行けないと思います。

仕事や家事、育児と並行して進めていくには、少額から積み立てる投資信託をNISA口座で運用するのが、投資の入り口として適しております。
現在のライフスタイルに少しずつ資産運用を組み込むことで、相乗効果を発揮してより豊かな人生を歩めると思います。

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