medium_8091053995


NISAは長期投資向き! 投資信託 債権型でNISA口座を活用しましょう

英国に端を発するNISAですが、英国のISAには、株式型と貯蓄型があります。しかしNISAでは、株式型のみです。NISA口座では、長期保有し、安定した収益を上げられるような投資商品が理想的です。
株式投資信託には、実際には債券のみに投資を行なう投資信託であっても、約款上、株式に投資を行なうことが可能であれば含まれます。そのため、国内や外国の国債や社債に投資する場合にはNISAの対象外ですが、債券に投資を行なう投資信託の多くは対象となっています。

安定した収益を上げる実績のある債券型の投資信託は、NISA向きの商品といえます。


NISAと分配金について

投資信託の分配金には、普通分配金と特別分配金があります。普通分配金は、分配金の支払い後に、基準価額が元本を上回るか同等になる場合をいい、NISAを利用しない場合には、課税対象となります。特別分配金は、元本払戻金ともいわれ、元本を取り崩して支払われる性質のため、もともと非課税です。
NISA口座で、分配金を再投資した場合には、非課税枠を消化していくことになり、少額投資非課税制度ですので、100万円を超えた分は課税対象となります。


NISAと毎月分配型

毎月分配型とは、分配金が毎月支払われるタイプの投資信託商品をいいます。本来は都度課税の対象となる普通分配金が非課税になりますので、毎月分配型はNISAのメリットを感じやすい商品です。


NISAと資産成長型とは

資産成長型は、無分配型ともいわれるタイプであり、分配金を出さずに、基準価額が増加していきます。
毎月分配型で、分配金を再投資した場合、NISA口座の投資枠を消化してしまう可能性があります。

分配金を生活費などに使わず投資にまわすのであれば、複利効果で資産を増やすことのできる資産成長型を選択した方が賢明です。NISA向けの商品として、資産成長型の投資信託商品が増えています。


NISAで考える外国債券投資信託の主な国やエリア、通貨や特徴

ソブリン債とは、各国の中央銀行や政府機関、世界銀行やアジア開発銀行などの国際機関によって発行された債券をいいます。主に、先進国など信用格付けの高い国の債券を指します。

エマージング債とは、新興国債ともいわれ、BRICSやベトナム、東欧などの新興国の発行する債券であり、ハイリスク、ハイリターンです。ハイ・イーイルド債は、信用格付けの低い国の債券であり、利回りは大きい半面、債務不履行に陥る可能性があります。

外国債権投資信託には、先進国のソブリン債や、エマージング債券、オセアニア債券など、格付けやエリアによって複数の国の債券を組み込んだ投資信託や、US債券やオーストラリア債券、メキシコ債券など特定の国に絞った投資信託があります。

通貨での種別では、米ドル建て、豪ドル建て、ユーロ建てなどの他に、メキシコのペソが注目されています。
外貨建ての投資信託では、為替変動による為替差損のリスクもあります。

為替ヘッジありの投資信託は、ヘッジコストをかけることで、為替リスクの影響を受けず、安定した収益を得ることができます。為替ヘッジなしの投資信託では、円安の局面では、為替差益による収益を得ることができますが、円高のリスクを背負うことになります。


NISAのメリ ットを生かすために、投資信託はライフステージや目的で選びましょう

NISAのメリットを最大限に生かせるかどうかは、いかに、年100万円の非課税枠を有効に使うかということにかかっています。リタイア後で、分配金を生活費にまわすのであれば、毎月分配型が向いています。

外国債券投資信託では、為替ヘッジありのタイプの商品を選び、安定した収益を得ることを目指しましょう。現役世代の資産形成層では、資産成長型で増やしていくのが理想的です。

投資資金に余裕があれば、エマージング債券や為替ヘッジなしの投資信託など、リスクのあるものも含めて、分散投資を行なうことも視野に入れます。債券型の投資信託では、ライフステージや投資目的に応じた商品選びを行ない、NISAを有効活用しましょう。