medium_7780857224

NISA口座を開設して新たな金融商品を選ぶにあたっては、金融商品のタイプを見直してみることも一つの方法としておすすめすることができます。具体的には安定した金融商品(ローリスク・ローリターンの商品)を選ぶことでNISA口座利用のメリットを活かすことができる一つの方法です。


NISAで安定した金融商品を選ぶことのメリット

NISAでは、100万円までの投資額から生じた利益には課税されないこととなっています。そのため、考え方によっては、ハイリスク・ハイリターンの金融商品を購入してチャレンジ的に、利益を追求してみるということもひとつの方法と言えます。
しかし、NISAにはデメリットもあります。例えば、他の口座で損失が生じてしまった場合に損益通算(口座間で利益と損失の差し引き計算をして最終的に利益があったかどうかを計算すること)ができません。また、損失を翌年以降に繰越をするという制度も適用されないこととなっています。

つまり、NISAは利益が出た場合には丸取りできる反面として損失が出た場合にもその損失をすべて受任しなければならないという制度になっています。NISAはどうしても非課税のメリットばかりに目を向けがちとなりますが(情報もそのようなメリットのある面ばかりを強調するきらいがあります)一方でデメリットとして、損失が生じた場合には、その損失をすべて引き受けなければならないという側面も把握した上でNISAを利用することが重要ということができます。

そして、損失が出た場合に、それをすべて引き受けなければならないというのであれば、NISA口座からは可能な限り損失を出さないという投資方法が一つの方法として良いのではないでしょうか。つまり、新しく開設するNISA口座ではローリスク・ローリターンの商品を購入することがひとつの方法ということができます。また、これは他の口座でハイリスク・ハイリターンな商品を購入している場合には分散投資のひとつの方法としてNISA口座を活用することができることになります。


安定した金融商品の例

安定性のある金融商品としては、具体的には以下のようなものを挙げることができます。

(1)バランス型投信
投信とは、投資信託という言葉の略称です。そしてバランス型投信とは、複数の金融商品に金融商品のプロであるファンド(資産運用会社)が投資をするというシステムをいいます。投資の世界でよく言われることとして「ひとつのかごに卵を盛ってはいけない」という言葉があります。投資では、ひとつだけに賭けるのではなく、複数の対象に投資をすることがリスク分散と利益獲得のために有益とされます。投資信託は投資のプロであるファンドが、複数の金融商品に投資をします。そのため、損失が生じる可能性が非常に低い投資方法です。
NISA口座で安定した利益を得る方法としてまずおススメできるのがバランス型投信です。

(2)REIT
次に、REIT(リート)もおすすめできます。REITは、不動産に対する投資信託です。不動産は値崩れが起こりにくく、しかも投資信託であれば、資産運用の方法としても安定した方法を選びますので、リスクが低い商品となります。
また、バランス型投信と比べれば、利益率が良いという商品です。NISA口座では、REITへの投資もおすすめできます。

(3)その他
バランス型投信やREITの他にもETFなどが安定した商品です。ただ、NISA口座の場合には国債のみを取り扱う投資信託などは制度の対象外ですので、NISA制度の対象となる金融商品であるかどうかについては注意することが必要です。

投資スタイルは人それぞれです。でも、皆さんにしっかりと資産を増やして欲しいと思います。本稿では、NISAのデメリットも含めて考えれば、ローリスク・ローリターンの金融商品を購入することがおすすめできるということを述べさせていただきました。しかし、この考え方が唯一正しい考え方などということはありません。
投資スタイルは百人百様であり、ハイリスク・ハイリターンの投資をするということも、もちろん「あり」です。投資スタイルは個々人のご判断です。

ただ、どのような投資スタイルを取られるとしてもNISAを利用するにあたっては、新たな金融商品を購入することとなるので、ご自身の人生設計などから投資スタイルを一度見直されてみることも良いのではないでしょうか。投資は、資産を増やしてなお一層の豊かな生活を送るため(そして投資を通して社会を活性化させるため)の有益な手段です。個々人のスタイルに合った投資により資産を増やしていかれることをご祈念します。

photo credit: nikcname via photopin cc