ハーバード大学,エンダウメント運用
(画像=Shutterstock/ Jon Bilous)

目次

  1. 機関投資家界のウォーレン・バフェット?
  2. エンダウメント運用とは
    1. (1)長期的視野にたった投資が可能
    2. (2)分散投資の徹底
    3. (3)オルタナティブ投資の積極的な活用
    4. (4)外部の運用会社を使う
  3. 個人投資家の参考にもなる分散投資の徹底

機関投資家界のウォーレン・バフェット?

世界トップクラスの超名門校であるハーバード大学。彼らは、一流の人材を輩出する教育機関というだけではなく、機関投資家としても驚異の運用成績をあげる超一流であることをご存知だろうか。ハーバード大学が超一流の投資家であることを客観的に示すデータがある。2015年にアメリカのDALBAR社が行った投資家行動の定量分析によると、株式投資に対するリターンは20年間で4.67%であるとされているが、ハーバード大学は過去20年に渡り、年平均2桁リターンを叩き出している。毎年10%以上の運用益ということであり、投資家であれば、これがどれだけすごい数字であるかが理解できるだろう。

個人投資家がウォーレン・バフェット氏を「投資の神様」と崇めるように、機関投資家の中で、ハーバード大学はカリスマ的存在だ。それでは、アイビーリーグきっての名門は、どのような資産運用を行っているのだろうか。彼らの運用方法は「エンダウメント運用」と呼ばれている。

エンダウメント運用とは