関東では6月6日頃に梅雨入りし、雨明けは7月21日頃となる見込みだという。梅雨となると雨が続き憂鬱な気分になる人も多いが、一ヶ月以上ある梅雨の時期をただ憂鬱に過ごすだけではもったいない。今回は、梅雨の憂鬱な気分を吹き飛ばし雨の日が待ち遠しくなる、ビジネスマンにおすすめの「高級傘」について、その魅力を紹介する。

年間1億本以上消費される傘

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(画像=PIXTA)

まず、傘はどれくらい消費されているのだろうか。財務省の貿易統計によると、2017年に輸入された傘は全部で1億本を超える。過去のデータを見ても毎年1億本を超えており、少なくとも毎年1億本もの傘が日本で消費されていることになる。

この傘の8割がビニール傘だ。ビニール傘は修理が効かないため、一度壊れると処分せざるを得ない。特に安価なビニール傘は壊れやすく、台風の後など、道端に傘が落ちているのを見たことがある人も多いだろう。コンビニや駅などで手軽に買える利便性の高さもあり、突然の雨のために購入し壊れたら買い換える、いわば「消耗品」となっている。電車内での落とし物、忘れ物としても多いのが特徴だ。

ビニール傘と高級傘の仕様はどう違うのか?

一方、ビニール傘とは異なる昔ながらの高級傘と言うのも存在する。では、そういった高級傘とビニール傘は本質的に何が違うのだろうか。

一つは素材である。ビニール傘は、柄の部分がプラスチックや金属で大量生産されているのに対し、高級傘と呼ばれる傘は、一般的には合板を含む木材で作られることが多く、一部の超高級傘にはカシやナラ、寒竹などの自然木が使われている。プラスチックはデザインに合わせた金型を作り、溶かした合成樹脂を流しこんで成型するが、木は蒸気をかけて曲げたり、削って手元の形に整えたりするため相当な手間がかかる。

もう一つが生地の張り付けだ。ビニール傘は素材がビニールであるため、当然縫うことはできない。そのため熱を使って圧着するという方式で生地を張り付けている。一方、高級傘は、生地を裁断・縫製し、骨組に縫い付けているのが特徴だ。そのため、骨の交換も可能で長く使うことができる。修理を前提に作られているのが、高級傘の特徴といっていいだろう。

ビジネスマンにおすすめの傘ブランド3選

では、こだわりのつまった傘をリリースしている代表的な傘ブランドを紹介したい。

1.FOX Umbrellas

FOX Umbrellasは1868年にイギリスで創業した由緒正しき傘ブランドで、イギリス王室御用達としても知られている。その特徴としてよく知られているのは、開いたときも閉じたときも美しくなるように設計されているエレガントなシルエットとユニークな手元だ。竹や藤といった馴染みのある素材から、シルバーで動物を象ったものまで様々な種類の手元がある。持った時の美しさはスーツスタイルにぴったりだろう。

2.前原光栄商店

FOX Umbrellasがイギリス王室御用達なら、前原光栄商店は日本の皇室御用達の傘だ。「傘」という文字の中にある4つの「人」の文字の意味、は生地・骨・手元・加工の4つの工程を受け持つ匠の数だというコンセプトのもと、匠の技にこだわった傘づくりをしている。伝統的な10本骨から多骨の傘まで、それぞれ細部にまで職人の魂が宿り、使いやすさと美しさを両立させているのが特徴だ。

3.ホワイトローズ

ホワイトローズは、江戸時代創業と由緒ある企業ながら、日本で初めてビニール傘を作った会社だ。同社が作っている「シンカテール」シリーズは、ビニール傘ながら軽さ、強度、透明感に長けた傘として知られている。値段も税込5400円とビニール傘にしては超高級だ。もともと政治家が選挙で使うために作られた傘で、前モデルは、「カテール(勝てる)」という名前がついていた。歴代総理も使用しており、ビジネスマンとしては、商談に「勝てる」という意味も込めて縁起の良い傘ではないだろうか。

愛着のわく高級傘でワンランク上の梅雨スタイルを

傘は消耗品だ、と割り切る人も多いだろうが、いい傘は雨の日の気分を上げてくれる。手間暇かけた仕様ゆえ、たとえ壊れても修理して使い続けることもでき、愛着もわく。ぜひ高級傘を持って、憂鬱な梅雨シーズンを乗りきってはいかがだろうか。(ZUU online 編集部)