セッテピエゲで襟元と商談を締める
ヘビーに使い回すネクタイはすぐに傷むため、よほど資金に余裕がない限りなかなか高級品ばかりに投資するのも難しいかもしれない。しかし、ここぞというシーンでは話が別だ。高級ネクタイを締めることで自分の気持ちも引き締まり、相手が物の価値がわかる人であればあるほど印象もアップする。
相手が経営者、エグゼクティブといった富裕層であっても恥ずかしくないネクタイが「セッテピエゲ」である。前回【第1回】ではテーラードブランドを紹介したが、スーツと合わせてネクタイにも目を向けてほしい。
ネクタイの由来はどこから?
そもそもなぜネクタイを絞める必要があるのか、と思う人もいるだろう。なぜビジネスマンはネクタイを絞めることになったのだろうか。
ネクタイは、フランス語で「Cravat」と言う。これはクロアチア人の「Croate」に由来すると言われている。当時の将軍であるルイ14世が「クロアチア軍が首元(統率のために巻いている布)巻いているものは何か」と尋ねたところ、側近が、クロアチア人を意味する「Cravatです」と答えたのがネクタイの由来とされている。もともとネクタイは、軍由来のアイテムだったようだ。
その後、イギリスなどを中心に、普段使いのファッションとしてネクタイは広まっていった。もともとはスカーフのようなものだったが、徐々に簡略化されて、今の形になったとされている。