目次
はじめに
本連載ではビジネスマンとしての格を上げる高級アイテムについて解説していく。もちろんビジネスマンにとって最重要なのは業務スキルで、次に重要なのが外見等第一印象をビジネスマナーに則って整えていくことだろう。
これらの基本が備わっていることが大前提ではあるのだが、+αとして高級アイテムを身に付けることで、より一層できる男に見える。逆に言えば、できる男には高級ビジネスアイテムが違和感なく馴染むのだ。
今回【第1回】では、さっそくビジネスマンにおすすめしたい高級テーラーブランド5選を紹介する。紹介するブランドはそこまで知名度は高くないのだが、だからこそあからさまな成金のようなイメージにはならない。知る人ぞ知る通なブランドだ。
Kiton(キートン)
「世界で最も美しい服」を掲げるイタリア・ナポリ発祥のキートンは、1969年に設立。ブランドとしての歴史は新しいが、ナポリに代々受け継がれた高度な仕立て技術とテーラー文化を結集し、ドレープの美しい服を生み出す。カシミヤやシルク、リネンなどの素材を駆使しながら、サルトと呼ばれる職人がカッティング、縫い目の強弱などハンドメイドで一着一着仕上げ、抜群の着心地と着易さに仕上げる。
1着のジャケットには150もの段階と20時間の時間を必要とし、150人のサルトが1日がかりで作業に取り組み、ようやく美しいシルエットを施した一着に仕上がる。気になるお値段だが、Kiton日本公式ホームページの「2018Autumn/Winter Men’s Collection」を確認すると60万〜90万円台のスーツがずらりと並んでいた(2018年11月現在)。
Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)
1910年にエルメネジルド・ゼニアが北イタリアにウール工場を設立したのがブランドの始まり。世界で最も美しいファブリックを作るという夢を抱いた創業者の思いは、世界中に500を超える店舗、7000人を超える従業員を抱える企業にまでに成長を果たした。1972年にスタートした仕立てスーツは、世界最高ともいえる生地選びからスタート。
また、オリジナルの生地を織るように注文することも可能で、フィッティングから最終調整まで21日間をかけて体にフィットするスーツを熟練の職人が手掛ける。オフィシャルサイトでは40万円弱(税込)のメンズスーツが多く見受けられた(2018年11月現在)。