ルイ・ヴィトン、グッチ、アルマーニ…。多くのラグジュアリーブランドが、ビジネスマンにとって戦闘服ともいえるスーツを展開している。もちろん、そのようなブランドのスーツも一級品であるのだが、こだわりのあるエグゼクティブは、一般的な知名度が高くない高級テーラースーツをセレクトすることも多い。

その着こなしはもちろん、生地や仕立ての細部にまでこだわりを見せる装いは、時として自信に満ち溢れた姿を演出させ、仕事での成功を後押しする一助ともなりうる。エグゼクティブともなれば、ビジネスでの成功を左右するスーツの嗜みも高級志向が高まり、ラグジュアリーなテーラーの世界を堪能する。そうしたエグゼクティブが好んで選ぶ高級テーラーブランドを紹介しよう。

エグゼクティブ,テーラースーツ
(画像= LuckyImages / shutterstock.com)

Kiton(キートン)

「世界で最も美しい服」を掲げるイタリア・ナポリ発祥のキートンは、1969年に設立。ブランドとしての歴史は新しいが、ナポリに代々受け継がれた高度な仕立て技術とテーラー文化を結集し、ドレープの美しい服を生み出す。カシミヤやシルク、リネンなどの素材を駆使しながら、サルトと呼ばれる職人がカッティング、縫い目の強弱などハンドメイドで一着一着仕上げ、抜群の着心地と着易さを施す。

1着のジャケットには150もの段階と20時間の時間を必要とし、150人のサルトが1日がかりで作業に取り組み、ようやく美しいシルエットを施した一着に仕上がる。気になるお値段だが、Kiton日本公式ホームページの「2018 Spring/Summer Men’s Collection」を確認すると60万〜80万円台のスーツがずらりと並んでいた(2018年3月現在)。

Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)

1910年にエルメネジルド・ゼニアが北イタリアにウール工場を設立したのがブランドの始まり。世界で最も美しいファブリックを作るという夢を抱いた創業者の思いは、世界中に500を超える店舗、7000人を超える従業員を抱える企業にまでに成長を果たした。1972年にスタートした仕立てスーツは、世界最高ともいえる生地選びからスタート。

また、オリジナルの生地を織るように注文することも可能で、フィッティングから最終調整まで21日間をかけて体にフィットするスーツを熟練の職人が手掛ける。オフィシャルサイトでは40万円台のメンズスーツが多く見受けられた(2018年3月現在)。

Brioni(ブリオーニ)

1945年ローマに最初のブティックをオープンしたブリオーニは、映画スター、国家元首などの著名人に愛されるメゾンとなった。その後、イタリアンテーラリングの中心地であるアブルッツォ州ペンネにアトリエをオープン。さらに熟練の職人技を継承するため、テーラリングを学べる高等学校を設立し、自社の専門学校で学んだ専属のテーラーが、スーツの仕立てに取り組む。

ブリオーニのスーツは、伝統に深く根ざしながらも時代を超えたスタイルを保持し、エレガントで力強いステータスシンボルとしてハリウッド俳優など世界で影響力を持つセレブからも支持を集める。公式オンラインストアのメンズスーツを見てみると50〜70万円台がラインナップされていた(2018年3月現在)。

Chester Barrie(チェスター・バリー)

アメリカに移住していたイギリス人のサイモン・アッカーマンが1935年、ロンドンにチェスター・バリーを設立。アメリカ市場に英国ルックを広める目的で立ち上げたブランドは、世界中で高い評価を受けるまで躍進した。イギリス伝統の古典的な仕立てに生地の美しさ、細部まできめ細やかに仕上げられたスーツは、スーツ界のロールスロイスとの声も上がる。そのスーツは、チャーチル元首相など著名人も数多く愛用してきた。

Cifonelli(チフォネリ)

1880年創業のフランス老舗仕立てテーラー。テーラー界で覇権を争うイタリアンとブリティッシュスタイルを融合させ、チフォネリカットと呼ばれる新しいスタイルを生み出し、その動きやすさでブランドは瞬く間に世界中に広まった。1990年代までにはラグジュアリーな仕立てスーツの世界の中心的な存在にまで成長。さらに92年から2008年にかけてはエルメスとコラボレーションした服を展開するなど、伝統にとらわれることなく、革新的な挑戦も続けている。(ZUU online 編集部)