睡眠はミドル世代に必須のビジネススキル

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(画像=THE21オンライン)

睡眠は基本的に、個人の生活に属するものです。しかし、ミドル世代=プレイングマネージャー世代の視点から考えると、自分のみならず「チームの生産性」も視野に入れつつ睡眠を考えることも必要でしょう。

睡眠の改善によって生産性を上げるには、①業務管理②フィジカル管理③メンタル管理の三つの視点が必要です。中でも重要なのが、①の業務管理。生体リズムを意識した業務の割り振りです。体内時計のサイクルにもとづくと、午後2時から4時までは眠くなる時間帯です。

ですから、注意力を必要とする業務は入れないほうが良いでしょう。特に機械の操作や車の運転は要注意です。居眠り運転の発生率は、午後2時台が多いというデータも出ています。

逆に、大事な仕事を入れるなら午前中が良いでしょう。朝の間にモチベーションや集中力を要する仕事を集中させれば、確実に生産性が上がります。一方、②のフィジカルと③のメンタルは個人的側面が強くなります。フィジカルにおいては、40代以降の身体の衰えを意識しましょう。

年を重ねると、体力と同じく「眠る力」も低下し、眠りが浅くなる、中途で目覚めやすくなるなどの変化が出てきます。結果、知らず知らずのうちに睡眠不足に陥る危険があります。

睡眠不足は集中力や思考力、記憶力の低下を招くだけでなく、免疫力も下げます。インフルエンザなどの感染症の他、がんの誘因にもなります。

うつとの相関性も指摘されています。睡眠不足がうつ症状を招き、うつ症状のせいでさらに不眠になる悪循環は避けなくてはなりません。

若い頃よりも積極的に睡眠時間を確保し、かつ睡眠の質を上げて、フィジカル・メンタルの自衛を図ることは、ミドル世代に欠かせないビジネススキルなのです。