先月下旬からスタートした3月決算銘柄の上期決算も終了となりましたが、折り返しの上期決算ということもあって通期の業績予想を見直す企業も多くみられました。米中貿易摩擦の影響もあって下方修正が目立ちましたが、その一方で上方修正に踏み切る企業も少なからずあり、上方修正を受けて決算発表直後に株価が大きく上昇した銘柄もみられました。
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そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に利益見通しを上方修正した企業のなかから決算発表直後に株価が5%以上上昇した銘柄をピックアップしてみました。例えば営業利益の通期見通しを従来の1300億円から1600億円に引き上げたことで小幅な減益予想が一転して大幅な増益予想となった富士通(6702)では決算発表の翌日に株価が8%近く上げています。
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(画像=マネックス証券)
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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