10月下旬からスタートした3月決算銘柄の上期決算発表も先月中旬に終了しましたが、日本経済新聞の集計によるとこの上期は米中貿易摩擦の影響もあって純利益が前年同期比で14%の減益となったようです。そのため減益決算となった企業が目立ちましたが、その一方でこうした厳しい状況のなかでも健闘し増益を確保した銘柄もみられました。
そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に第1四半期3ヵ月が二桁の減益となったものの、第2四半期3ヵ月が二桁以上の増益に転じたことで上期累計が増益となった銘柄をピックアップしてみました。例えば任天堂(7974)では第1四半期が1割の減益となりましたが、第2四半期に急回復をみせたことで上期の営業利益は5割を超す大幅な増益となっています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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