(本記事は、へんみ ゆかり氏の著書『知識ゼロでも美味しいにたどり着くハッピーワイン選び』セルバ出版の中から一部を抜粋・編集しています)
オカズからワインを探すミチシルベ 知識がゼロでもワインが選べるようになる「魔法の70点」
70点
この70点が合格ラインであるとともに、まったく知識がなくても、ワインにたどり着く魔法の70点であり、お店でのワイン探しの順番にもなる70点です。
合格点70点は「魔法の70点」
70点。低いですか、高いですか。私は、これは「おー。なかなか頑張ったね」の褒められる点数としてつけています。70点は頑張った、80点は優秀、90点なんて超立派。
さて、ワイン初心者の私たちは、どこを目指しましょうか。
最初から90点は、さすがに難しそうですから、まずは70点を目指しましょう。
①同じ色 ②同じ価格帯 ③同じ国(里)
また、この情報だけで、美味しいマリアージュになっているのかと思われると思いますが、ここで大事なのは、③の「国」です。
70点の中で一番大切なのは「同じ国(里)」
70点を目指す上で、大切なのが、「同じ国(里)」です。この「国」が料理の雰囲気とうまく当てはまると、ワインとの相性がぐっと高まります。
さらに、難しいのですが、「里」までが当てはまると、ブドウの品種の特徴やその味わいがわからなくても、「風味」まで一致していることがしばしあります。
これは、その国の水、空気が、育成されるブドウとともに、食材にも同じ影響を与えていることはもちろん、そこに住む人たちは、自ずと組合せをよいものにしようと考えるのは自然なことですから、「国(里)」が上手に当てはまると70点が80点にも90点にも変化することがある、というワケです。
70点を合格点にした理由は2つ
1つには、デイリーワインを飲むシチュエーションを考慮してです。
日本の家庭は、すべての料理を御膳に集め、口内マリアージュを楽しむスタイルです。
仮に、「このワインはシャケに合います!」といったところで、同時にシャケ以外も食べ進めていますよね。
私たち日本人が楽しむワインとは、比較的ハズレなく、どのオカズにも合うことが理想的であり、結果、美味しいを産み出すことに繋がります。
ピンポイントで1つの料理との相性を考え過ぎて90点を狙うと、楽しむことを忘れてしまいますし、他のオカズには合わないなんて寂しい結果も生みかねません。したがって、ゆるっと考え、70点が理想的なのです。
2つめには、70点の組合せ=お店でワインを選ぶ順番が、70点の組合せだから。
この時点でワイン知識がまったくなくても、ワインにたどり着ける順番となっていること。
仮に、ワインボトル自体に記載されている商品情報しかないお店であっても、ワインを探し出せる組合せであること。
そう、この情報は、日本全国、どのお店のワインコーナーでも応用が効くのです。
70点と80点の違いというのは、「重さ」の一致なのですが、実はこれ、総じて「色」と連動します。
色が薄いと重さは軽い。色が濃いと、重さは重い。しかしながら、「重さ」の表記は、すべてのワインショップで必ずあるワケではなく、お店によって異なりますので、区別するために点数に違いを持たせました。したがって、ワインの「重さ」の情報をくれるお店ならば、80点を取得することは簡単です。
では、さっそくワイン店へ行ってみましょう。
お店でのワイン探しミチシルベ お店でのワイン探しも「魔法の70点!?」
色→価格帯→国の順番で探す
お店でワインを選ぶ順番があります。
ワインコーナーは、ワイン専門店や大型店舗以外、ほとんど赤・白・泡に分かれて陳列棚に並びます。
棚の上部から金額の高いワインが並び、一番下が一番安いワイン。
その中で国別にまとまっていることがほとんど。つまり、「色」で、陳列棚の横幅を3分の1に狭め、「価格帯」で、陳列棚の縦幅を狭めてくれます。
その中から、「料理と同じ国」 を探せばよいので、ワイン選びが非常にスムーズになるのです。
- 70点が合格ラインとともに、まったく知識がなくても、ワインにたどり着く点数。色→価格帯→国の順番で探す。
「色」で、陳列棚の横幅を3分の1に狭め、「価格帯」で、陳列棚の縦幅を狭めてくれます。その中で、料理と同じ「国」を探せばよいのです。
なお、ワイン専門店や大型スーパーなどでは、ワインは国別で置かれていることがあります。
その場合は、「国」→「色」→「価格」から探しましょう。
- オカズからワインを探すミチシルベ
- ・「色」で、陳列棚の横幅を3分の1に狭める。 ・「価格帯」で、陳列棚の縦幅を狭める。 ・「料理と同じ国」 を見つける。 ・ワインを国別で陳列しているお店は、「国」→「色」「価格」の順で探す。
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