(本記事は、へんみ ゆかり氏の著書『知識ゼロでも美味しいにたどり着くハッピーワイン選び』セルバ出版の中から一部を抜粋・編集しています)

ワイン
(画像=PIXTA)

2割の知識ミチシルベ
90点以上のマリアージュにトライ


90点の取得に必要なのは、ワインの「風味」を知ることです。風味をより具体的に知るためには、いよいよブドウ品種名とその特徴を…写メします。
知識ゼロでも美味しいにたどり着くハッピーワイン選び
(画像=知識ゼロでも美味しいにたどり着くハッピーワイン選び )

2割のワイン知識があれば、「5つの同じ」の5つとも合わせられます。これで、90点の完成です。そして、その2割の知識とは、ブドウ品種名とその特徴です。

最高得点を比較的コンスタントに、取得することが可能となります。

ここからは、少しだけ知識を必要としますが、すでにこのブドウ品種の特徴を暗記せずに、ここまでワインにたどり着けていますので、余力があれば、見てみてください。

本書を手に取り、知識ゼロの状態で何度か試された方は、もうすでに様々なブドウの品種名や商品説明を目にしてきたと思います。

そして、この順番こそが、理想的な勉強方法なのです。

ただ、テキストにあるブドウ品種名の特徴を読み進めても一時的な記憶になってしまい、なかなか定着しないのが大人の脳みそです。

試験前の一夜漬けでは、1か月後に忘却するのと同じ。ですので、知識ゼロの状態でもワインライフを十分楽しめますので、まずはいっぱい楽しんでから、こちらを読み進めることをおススメします。

2割の知識ミチシルベ
ピーマンの肉詰めにはブドウ品種カベルネ・ソーヴィニヨンを


カベルネ・ソーヴィニヨンは、緑ピーマン、赤ピーマン、ミントなどのス~ス~っとした香りが特徴。
知識ゼロでも美味しいにたどり着くハッピーワイン選び
(画像=知識ゼロでも美味しいにたどり着くハッピーワイン選び )

ブドウ品種の特徴がわかれば、自分の好みのワインを探すきっかけになりますし、合わせる料理もより高得点を狙いやすくなりますね。

料理との組合せを考えるならば、「5つの同じ」の風味を合わせられます。

これが当てはまると、本当にドンぴしゃで感動を生むマリアージュの完成となります。

ブドウ品種の種類は、数千種類といわれていますが、正直、デイリーワインを楽しむのであれば、赤白合わせても、おおよそ20種もあればほぼ事足ります。

次には、ブドウ品種名とその品種が持つ特徴を抜粋しています

品種別、象徴的な香りとそれに合う料理

ブドウ品種の象徴的な特徴と特徴に合うお料理をミチシルベにしました。携帯で写真に撮り、持ち歩かれると、ワインを選ぶときの助けとなります。

黒ブドウ(主に赤ワインをつくる)
・カベルネ・ソーヴィニヨン(仏)…黒系フルーツ、緑ピーマンの香り×ピーマンの肉詰め、チンジャオロース
・メルロー(主にNW)…黒系果実、高いアルコール×ウナギのタレ、中華料理、豚肉のオイスターソース炒め
・ピノ・ノワール(仏)…赤系果実、ナツメグ、高い酸味×鉄火巻、鶏のグリル
・ピノ・ノワール(米)…焼けた赤系果実、クローブ、×豚ソテー、焼き鳥(タレ)
・シラー(仏)…黒系果実、白コショウ×牛カツ(塩・コショウ)、豚肉ソテー、豚の生姜焼き
・シラーズ(AUS)…黒系果実、黒コショウ、高いアルコール×AUSビーフの黒コショウグリル、家焼き肉
・サンジョベーゼ(伊)…赤と黒系果実、トマト香、×トマトソース、ボロネーゼ
・プリミティーボ(伊)…煮詰めた赤と黒系果実、クローブ、ナツメグ×ソースたっぷりのお好み焼き
白ブドウ(主に白ワインをつくる)
・シャルドネ(仏・シャブリ)…レモン、塩、貝の殻×ホタテグリル、レモンを絞る料理(から揚げ、白身のムニエル)
・シャルドネ(NW)…ピンクグレープフルーツ、パイナップル、樽香×餃子、チーズグラタン、クリームシチュー、クリームコロッケ
・ソーヴィニヨン・ブラン(仏ロワール)…弱めの草香、グレープフルーツ×サラダ、ハーブとグレー プフルーツ入りカルパッチョ
・ソーヴィニヨン・ブラン(NZ)…強めの草香、芝生、×香りが強いウォッシュタイプチーズ、ネギを散らした豆腐、焼き鳥ネギマ
・リースリング(アルザス、ドイツ)…レモン、シークワーサー、白い花、キューピー人形のような香り×じゃがいも料理、コロッケ。レモンをかける料理(チキンカツの塩・コショウ)
・ゲヴュルツ・トラミネール…ライチ香×タイ料理
・シュナン・ブラン…薄めたお茶の香り、カリン、ラ・フランス×中華料理、焼売
・ミュスカデ…パン、イースト香×さしみ(醤油)、おダシを効かせた和食 ・甲州…みかん、ほんのり日本酒の雰囲気×和食、お刺身

これら、ブドウ品種ごとの代表的な香りに驚ろかれたでしょうか。

ピーマンや、トマト、お茶、スパイスなどの香りは、どうして同じブドウからこうも様々な香りが生まれるのかと不思議に思われるかもしれません。

そして、これらの香りは、実際の料理と組み合わせる際に、まさに、「同じ風味」を完成させる上で役立ちます。

知識ゼロでも美味しいにたどり着くハッピーワイン選び
へんみ ゆかり
逸見由香理。在学中は、食物栄養学を専攻。卒業後、広告代理店に就職。広告プロデューサーとして、東京ガス、住友林業などの料理教室告知、販促物作成、イベント、展示会の企画運営等に携わる。出産を機に退社。のち、「ママが通えるワイン教室」の定期開催。「小さい子供と作る包丁を使わない料理」を提案。新聞、雑誌へのレシピ提供、企業のアレンジ料理提案ならびにwebページでの連載。ワイン・料理講師、セミナー講師、テレビ出演等を経て、現在、輸入食品販売会社のワイン販促に携わる。ワインの保有資格、日本ソムリエ協会ワインエキスパート。イギリスワイン国際資格WEST INTERNATIONAL HIGHER CERTIFICATE IN WINEを最優秀で取得。

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