カレンダーや手帳にも書かれた「大安」「仏滅」などを参考に、冠婚葬祭や引っ越しの日取りを決めることはよくあります。大安や仏滅は、暦の上でその日の吉凶を表す「六曜(ろくよう)」と呼ばれるものの一つです。聞いたことはあってもよくは知らないという人も多いかもしれませんが、中にはお金に関係する日もあります。今回は、暦と六曜について確認してみましょう。

暦(こよみ)と六曜とはどんなものか

暦と六曜
(画像=PIXTA)

日本の最古の暦は飛鳥時代に作られたと言われています。暦は、時代によって変化しており、現在は太陽の運行から1年の長さを決める「太陽暦(たいようれき)」が採用されています。

明治時代初期までは、月の運行や太陽の運行に基づいた「太陰太陽暦」を使って、1日の時間の流れや季節を把握し、農業に役立てていました。

暦によって、月、日、曜日などが分かるだけでなく、「暦注(れきちゅう)」といって、注釈が書かれており、その日の吉凶など細かく知ることができます。

暦注で、今でも残っているものに、節分や春分などの季節の移ろいを知ることができる「二十四節季」、方角の吉凶を記した「方位神」、その日の吉凶を記した「六曜」などがあります。六曜は14世紀ごろに中国から伝わったものですが、日常で用いられるようになったのは、江戸時代以降と言われています。

六曜の種類と意味とは

六曜の順序や名称は時代と共に変わっていますが、現在は旧暦の1月と7月の1日は「先勝(せんしょう・さきがち)」から始まり、2日は友引(ともびき・ゆういん)」、その後「先負(せんぷ・さきまけ)」、「仏滅(ぶつめつ)」、「大安(たいあん・だいあん)」、「赤口(しゃっく・せきぐち)」という順序になっています。月の始まりも旧暦の2月と8月の1日は友引から、3月と9月は先負からのスタートと月の順番も決まっています。

次に、それぞれの意味についてみていきましょう。「先勝」は、「先んずれば即ち勝つ」の意味で、午前が吉、午後は凶。また事を急ぐには良い日とされています。「先負」は、先勝とは逆で、午前は凶、午後は吉で、平穏に過ごしたほうが良いとされています。このように、6つの日は逆の意味を持っています。

「友引」は、朝夕は吉、正午は凶で、「友を引く」と考えられているので、祝い事に最適な日ですが、お葬式などの凶事は避けたほうが良いとされます。この友引と逆なのが「赤口」で、朝夕は凶、正午は吉で、祝い事は大凶とされ、火の元、刃物に要注意の日とされています。

最後の2つは、「仏滅」と「大安」です。「仏滅」には法事やお葬式、大安には結婚式などの祝い事を行うことが多いように、仏滅は六曜の中で最も凶の日。「大安」は「大安吉日」という言葉もあるように、六曜の中で一番良い日とされています。大安は「大いに安し」の意味で、物事がスムーズに運ぶということから、結婚、引っ越し、開店など、物事を始めるのに適した日と言えるでしょう。

「大安は物事の始めに良い」ということで、お金に関しては「財布を使い始める」ことを意識してみるといいかもしれません。

暦の吉凶日を活用して金運アップをはかる?

また、吉凶日は六曜以外にも「八専(はっせん)」、「十方暮(じっぽうくれ)」、「三隣亡(さんりんぼう)」「天一天上(てんいちてんじょう)」などあり、十方暮は結婚や相談事は凶、三隣亡は建築関係の仕事は凶、など細かな吉凶日があります。

金運に関係している吉凶日としては「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」があります。これは「一粒のモミが万倍に実る」という意味で、大安と一粒万倍日が重なる日が開店、出金などにおいて、最高の吉日と言えます。たとえば自動車や家電など高額な買い物、旅行などの出費をこの日にするのも良いでしょう。宝くじを買う日に選んでも良いかもしれませんね。

日本では、暦を見て「日柄(その日の縁起のよしあし)」を選んで行動していた訳ですが、金融用語にも「日柄」という言葉があります。金融用語の日柄とは、株式市場で株価が急に下落・上昇した時に、いつ売れるか、いつ買えるか、を考える日数のことで、相場が落ち着くまでの期間や市場の状況を表現した言葉です。

「金運や吉凶とは関係ない」「迷信だ」と思う人もいるかもしれません。しかし暦や六曜はとても古くから存在し、多くの先人たちが大切にしてきた考え方です。行動規範ともなり、暮らし方にも大きな影響を与えてきました。迷信だと決めつけてしまわずに、一つの考え方として知っておくと、消費や投資をする際の参考としても活用できるかもしれません。

(提供=auじぶん銀行)

執筆者:冨士野喜子(ファイナンシャル・プランナー)

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