4月下旬からスタートした3月決算企業の本決算発表も新型コロナウイルスの感染拡大の影響で決算発表を6月以降に延期した一部企業を除いてほぼ終了となりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で先行きが不透明で2021年3月期の業績予想を未定とする企業も少なくありませんでした。しかし、こうしたなかでも業績予想を発表した企業もみられます。

投資のヒント
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そこで今回はTOPIX500採用の3月決算企業を対象に業績予想を発表した企業のなかからコンセンサス予想を上回る業績予想を発表した銘柄をピックアップしてみました。例えば営業利益が前期比17.5%増となる見通しを発表したNEC(6701)では会社予想がコンセンサス予想を20%近く上回っています。また、4%増の見通しを発表した丸一鋼管(5463)でも会社予想がコンセンサス予想を21%余り上回っています。

コンセンサス予想を上回る会社予想を発表した主な3月決算銘柄
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金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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