本記事は、川村和義氏の著書『ラーメンを気持ちよく食べていたらトップセールスになれた』(WAVE出版)の中から一部を抜粋・編集しています

「嫌われる」理由を「好かれる」に

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(画像=wk1003mike/Shutterstock.com)

世間一般的には、どんな業種であっても、営業マンはお客さまからあまり歓迎されません。生命保険業界では、とくにその傾向が顕著に表れます。

「生命保険が大好き」という人には、なかなかめぐり会えませんが「生命保険はもういいよ」という人になら、いくらでも出会える。じつは、そこに大きなビジネスチャンスが隠れています。

保険屋さんが嫌われる理由には4つあります。

(1)縁起でもないと思われる

生命保険の話をするときに「あなたが、もし亡くなったら」とか、「交通事故で車椅子生活になったら」という事例を元気な人に話さなければならない。その意味で、「辛気くさい話はやめてほしい。縁起でもない」となってしまう。

(2)掛け捨てである

お金を払いつづけるだけで損する感じがする。「もし死んだらいっぱい返ってくるけど、死ななかったら損をする」というイメージが強い。

(3)難しくてよく理解できない

保険金や返戻金など、いろいろな数字や計算があったりすると、「何度聞いても、よくわからない」となり、結局「どこの保険会社も一緒」ということになる。

(4)しつこく押し売りしてくる

営業マンはそう簡単に見込み客を見つけられるわけではないので、いったん断られても、しつこく食い下がる。どうしても押し売りのように受け取られてしまう。結局「保険屋は嫌い」となる。

私がいつも講演会で話すのも、まさにこのことです。

「まさか皆さん、縁起でもない話をして、掛け捨てで損するような話をして、難しくてよくわからない話をして、しつこく押し売りのような営業をしていませんよね?」

そうすると伏し目がちになる人がとても多くいます。どうやら、従来の保険屋さんのイメージどおりのことをやっているようです。

ということは、ファンになってもらうには、このイメージを変えればいい。これまでとは反対に「しつこく押し売りしてくる人」を「気持ちいい人」に変え、「何度聞いてもわからない話」を「とてもわかりやすい話」にして、「掛け捨てで損」を「お金がたまって夢までかなう」に変え、「縁起でもない」を「楽しい」に変えていくのです。

そんなふうに一つひとつ悪いイメージをいいイメージに変えていくことで、従来の保険屋さんとはまったく違った存在になれるのです。

でも、逆に世の中の保険屋さんが「わかりやすく」て「夢までかなう話」をしてくれ、「気持ちよく」て「楽しい」人、そんなすてきな営業マンばかりだったらどうでしょう。そんな高いレベルの厳しい業界だったら、なかなかトップセールスとして抜け出すのも大変です。

そう考えると、遅れている業界だとか、イメージが悪い業界だとただ嘆くのではなく、むしろチャンスと捉え、その真逆をいくことで圧倒的に差別化することができます。

ほとんどのお客さまが、

「あれ?これまでの保険屋さんと違って気持ちのいい人だな」

「生命保険の話を聞いてるのに、なんか楽しいな」

と感じてくれる。それでセールスは、ほぼ成功なのです。

このことは、ほかの業界でもきっと同じでしょう。株屋さん、不動産屋さん、クルマ屋さんなど、各業界には古くからある特徴的な悪しき習慣やイメージがあると思います。それを率先して自ら変えていくのです。

そしてチームを変え、会社を変え、業界全体を変えていこうとがんばる。そんな志をもった人なら、業界に関係なくお客さまから応援されること間違いありません。

業界イメージが悪いからこそビジネスチャンスがある。そう捉えれば、必ずファンをつくることができます。

ラーメンを気持ちよく食べていたらトップセールスになれた
川村和義(かわむら・かずよし)
株式会社オールイズウェル代表取締役社長。1963年大阪生まれ。立命館大学経営学部卒業。1987年株式会社リクルート入社。求人広告営業としてトップセールスとなった後、営業リーダーとして自らのノウハウを共有する勉強会「川村塾」を開催し、川崎営業所を事業部No.1へと導く。1994年プルデンシャル生命保険株式会社入社。ライフプランナーとして活躍した後、営業所長として2001年に年間営業成績(営業所部門)でトップを意味するPT(Presidentʼs Trophy)を獲得する。2003年には営業マンゼロから支社を立ち上げ、他業界から優秀な営業マンを独自の手法でスカウトし続け、2008年、2009年 支社部門でも2連覇。2011年本部長に就任した後も、教え子から数多くのPTを輩出し続けている。その後、執行役員常務として、プルデンシャル生命保険初のティーチングフェロー(学び・教育の専門職)となり、ゼロからオンライントレーニングを使った教育の仕組みを構築し、従来のトレーニングのあり方に変革をもたらす。2015年株式会社オールイズウェルを設立。「夢と勇気と笑いと感動あふれる組織づくり」を支援するため、営業コンサルティング、リーダー研修、セミナーなどの活動を行う。熱くて、笑えて、ためになる講演が人気を集めている。
保険営業のノウハウを伝えるオンライントレーニングサイト「イタダキ」の講師も務める。

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