本記事は、川村和義氏の著書『ラーメンを気持ちよく食べていたらトップセールスになれた』(WAVE出版)の中から一部を抜粋・編集しています
第一印象はたった6秒で決まる
私は「第一印象は6秒で決まる」と考えています。
はじめての商談で駅で待ち合わせして「あ、もしかしたら、あの人がそうかな」と思って近づいて「どうも、はじめまして川村です。今日はお時間ありがとうございます」と、ここまでが6秒くらい。これでもう第一印象は、一生変わることはないのです。
となれば、ここでどんな印象を与え、好意をもってもらえるようにアプローチするか。それが問題です。
きちんとした挨拶、清潔感のある髪型や服装、笑顔など、いろいろとありますが「あまり着飾らない」ということもポイントです。デートに出かけるわけではないし、毎日同じお客さまに会うわけでもないので、基本的に同じようなコーディネートでかまいません。
クリーニングして清潔でありさえすれば、同じ紺かグレーのスーツを数着もっていればいいし、白いシャツ、紺のネクタイ、黒い靴でいいでしょう。ただし、ボタンダウンのシャツはあまりオススメできません。
もともとポロ競技のウエアの襟が、風にあおられないようにボタンで留めていたのを参考につくられたといわれています。つまりスポーティーでカジュアルなシャツという位置づけ。かつてアイビーリーグの大学生の間で流行しましたが、正式なスーツスタイルではないのです。
そんな小さなことにこだわりながら、年齢や性別や職業を問わずどんな人にも「きちんとした服装をしてますね」と言ってもらうまでいかなくても、感じてもらえるような格好をすることが大切です。
その意味で、日ごろからいつ誰に会っても恥ずかしくない身だしなみを心がけること。
ユーミンの歌ではありませんが、
「今日にかぎって安いサンダルをはいてた」
というのでは言い訳になりません。
もちろん、スーツもシャツもアイロンをピシッとかけなければいけないし、靴もピカピカに磨いておく、ネクタイもキチッと締めなければいけない。
私の支社では、
「そのネクタイの締め方おかしくない?」 「そのネクタイ、スーツに合ってる?」 「スーツがよれよれだよ」 「靴が光ってないよ」
などと、営業マン同士お互いにチェックし合っていました。
「イケてる」とか「イケてない」など、普段からメンバーがお互いの身だしなみに関心をもつこと。そうした文化が会社に育つと、「気持ちのいい集団」としてのレベルは格段に上がります。
時に着飾っているメンバーを見ると、「ちょっとがんばりすぎじゃない?」と声をかけることもあります。個性を売るのはいい。でも本当の個性は内面にあるのだから、外見を着飾って個性を出そうとしなくてもいい。むしろ、着飾れば着飾るほど、内面が見えなくなってしまうからです。
高級なブランド物である必要は、まったくありません。シンプルな紺のスーツ、白いシャツ。紺のネクタイをびしっと締めて、黒い靴、シンプルな時計、きりりとした表情。それが基本です。そのほうが「内面の個性」が光り、際立つのです。
保険営業のノウハウを伝えるオンライントレーニングサイト「イタダキ」の講師も務める。
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