分譲マンションではなく、賃貸マンションで賢く節税

もう1つ、同じタワー型マンションを購入する場合であっても、分譲マンションとして住んだり投機目的で転がしたりするより、賃貸マンションとして貸し出す方が、評価額が下がる傾向にあります。分譲マンションの評価額は実価格の40~60%ぐらいですが、賃貸マンションの場合、実価格の20~40%前後に評価額が低下します。物件により異なりますが、評価額がお得な最上階では10~30%ぐらいになるでしょうか。ですから、都心のタワー型マンションを賃貸用途として購入するだけで課税対象となる金額が8~9割減少します。その上、タワー型マンションに限らず住宅には小規模住宅用地の特例、一般住宅用地の特例があり、それらの特例を用いれば、固定資産税の算出に用いられる評価額が簿価の10%以下、つまり、殆ど固定資産税を気にしなくても土地や建物(土地は共用ですが)を維持できることになります。


目的を熟慮して購入を

タワー型マンションの高層階の部屋は確かに節税効果があります。しかし、実際にお得な物件かどうか考えると、少々損に感じます。と言うのも、節税効果がある理由が「占有面積当たり実価格が高い」からであり、間取りとか占有面積とかだけで物件を選ぶ場合、購入価格が高くなるぶん不利な物件です。その上、高層階には高層階なりのデメリットがあります。他人に貸し出したり「マンション転がし」したりする場合は問題ありませんが、実際に住むとなると階層が高くなるほど生活しにくくなるのは目に見えています。エレベーターの待ち時間も半端ありません。ですから、高層階に住む場合、可能な限り、エレベーターの数が多く、更に言えば、飛び石停車になる始めの階(エレベーターAが1~20階の各階に停車し、Bが1階と20~40階の各階に停車する場合、21階当たり)をお勧めします。ただし、住む価値は上層階の方が高くなります。上層階からの見渡しは最高です。と言うより、タワー型マンションは複数建てられる傾向があるため、低い階では他のタワー型マンションに視界を遮られてしまいます。タワー型マンションを購入する場合、目的をよく考えて購入する方が良いでしょう。

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