株価ボードを見る人たち
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 2万7,439.99円 △198.68円
為替 1ドル=114.94円
売買高(東証一部、以下同) 13億5,765万株
売買代金 3兆3,078億3,300万円
値上り銘柄数 1,483銘柄
値下り銘柄数 619銘柄
騰落レシオ(25日) 103.9%

市況概況

売り先行となるも好決算銘柄などの買い直しで堅調

米国株が大幅安になったことから、売り先行になった。しかし、寄り付きの売りが一巡すると、好決算銘柄や売られすぎ銘柄が買い戻されて堅調になる場面も。それでも上値は重く、冴えない展開だった。売り急ぐ動きはなく、底堅く値持ちのいい銘柄が目立った。

昼の時間帯は買い戻しがあり、後場になっても「週末の買戻し」で堅調な展開に。前場の高値を抜けると、上値の節目とみられる2万7,500円水準を試す動きになったが、そこまで戻らなかった。

「好業績銘柄」や「割安銘柄」の買い戻し、「買われすぎて目先的に大きく売られた銘柄」の戻りで高値圏の引けになった。

小型銘柄は買われすぎを嫌気して売られるものがあった。東証マザーズ指数は軟調で、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。

先物はまとまった売り買いが散発的にみられ、指数を動かす場面はあった。しかし、午後になると買い戻しが主体で指数を押し上げる展開になった。

「月初の買い」は一巡した感はあるが、目先的に売られた銘柄の買戻しがあって総じて堅調だった。好調な決算を発表する銘柄は比較的多く、割高感が強い銘柄以外は値持ちがいい展開になっている。引き続き「買われすぎ銘柄」を売って「売られすぎ銘柄」を買う動きは続き、指数自体は上値が重くなるのだろう。

テクニカル分析

日経平均
基準線や25日移動平均線の下落するところで上値を押さえられそうな雰囲気だが、抜ければ底入れ感がでそうだ。

あれやこれやと一言

米国株は大きな下落になったが、特に日本市場に影響があるということでないので堅調だった。しかし、金融緩和の終了や世界的なインフレ懸念はさらに強まると思うので、買い戻し一巡となった「買われ過ぎ銘柄」は再度売られることになるのだろう。

積極的に上値を買い上がるというような決算発表はない。「買われすぎ銘柄」が売られたところで、好調な決算を発表しても戻り売りに押されるだけだ。再度「買われすぎ」というところまで買われることはないだろう。

したがって「売られすぎ銘柄」が、決算発表などを機に買われて指数を押し上げない限り、指数の上値は重い。「売られすぎ銘柄」で好決算を発表しても、売られてしまった銘柄などはすぐに反発すると思う。

好調な決算が期待される銘柄については、売られていても買われていても割安感があれば買えばいい。もし、売られることになれば買い増しだ。弱気にならず買える銘柄を探そう。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。