株価ボードを見る人たち
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 2万5,970.82円 ▼478.79円
為替 1ドル=114.52円
売買高(東証一部、以下同) 15億9,412万株
売買代金 3兆6,281億300万円
値上り銘柄数 824銘柄
値下り銘柄数 1,295銘柄
騰落レシオ(25日) 94.8%

市況概況

ロシアのウクライナ侵攻を嫌気して大幅下落

ウクライナ情勢を懸念して米国株が大きく下落。これを受けて、本日の日本市場は売り先行になった。寄り付きの売りが一巡した後も、戻りかけては売られ、ほぼ安値圏で前場の取引を終えた。

それでも2万6,000円を割り込むことはなく、値ごろ感からの買戻しなどが見られて下げは限定的だった。

昼に「ロシアがウクライナ侵攻を始めた」と報じられると先物が売られた。後場に入ると、節目と見られた2万6,000円を割り込んで、さらに下値を試す動きになった。

しかし、ある程度は織り込まれていたのか、買戻しがあった。2万6,000円台をすんなり回復するわけではなかったが、下げ渋りに。

最後は買戻しや「売られすぎ銘柄」の買い直しがあって、何とか2万6,000円近くまで戻し、後場の高値圏での引けになった。

小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く、総じて大きく売られた。東証マザーズ指数を筆頭に、二部株指数や日経ジャスダック平均も大幅安。

先物はまとまった売りが散発的に見られ、指数を下押す要因になる場面があった。それでも、引けを意識する時間帯になると、まとまった買戻しなどが散発的にあり、指数を押し上げる場面があった。

米国利上げ問題がどこかに行ってしまうかのように、地政学リスクを回避する動きに。売られるというよりは買いが入らない雰囲気で、指数が大きく下押すことになった。欧米市場で下落が止まる可能性は低く、まだまだ下値模索という状況が続くだろう。

テクニカル分析

日経平均
1月27日の安値を下回り、下値を試す動きになった。何とか2万6,000円水準はキープしたものの、下値模索が続きそうだ。

あれやこれやと一言

ロシアがウクライナに侵攻したことで、リスク回避の動きは強まり、大きな下落となった。積極的に買い上がる材料もなく、値ごろ感からの買いも入らなかった。金利上昇などを気にする動きがあって、大きな下落になったのだろう。それでも、だいぶ底入れ感が見られる銘柄があり、戻りを試す動きが期待される。

大きな下落になったが、セリングクライマックスという雰囲気でもない。逆に「売り急ぐ動きもここまで」という見方ができ、何とか踏みとどまっているということだろう。ここで踏ん張れるのかどうか、大いにに注目される。

日経平均で見ると、2万6,500円あたりを下回ると節目らしい節目がない。2万4,000円~2万4,500円水準が節目になる。さらにその水準を割り込んでも2万3,000円という水準は岩盤と思われる。と、いうことはそこまで下がらないということで、2万6,000円水準が今回の底値と見てもいいだろう。

ウクライナの戦争が広がるようであれば、金融不安が生じ、恐慌をきたすことになりかねない。ここが株価的には踏ん張り所であり、引き続き「売られすぎ銘柄」に底堅さがみられるかどうかが注目される。「買われすぎ銘柄」の調整はまだまだ続くと思われる。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。