日経平均 | 2万5,162.78円 ▼527.62円 |
為替 | 1ドル=116.62円 |
売買高(東証一部、以下同) | 14億2,133万株 |
売買代金 | 3兆3,145億9,800万円 |
値上り銘柄数 | 887銘柄 |
値下り銘柄数 | 1,707銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 81.35% |
市況概況
インフレ懸念やウクライナ問題を懸念して大幅下落
米国株が軟調になったことや、昨日2022年3月10日(木)の大幅高の反動などから売り先行となった。
先物・オプションのSQ(特別清算指数))算出の売り買いは、売りへの懸念になって売りがかさんだ。売り気配から始まるものなどがあって、大幅安に。週末の手仕舞い売りやSQ後の持高調整の売りもかさんでジリ安になり、安値圏で前場の取引を終えた。
昼も特に買い材料はなく手仕舞い売りに押され、後場が始まると2万5,000円の節目を下回っての始まりになった。さすがに2万5,000円を下回ると買い戻しは入ったが、大きく戻すことはなく、大幅安での引けになった。
週末のウクライナ情勢が気になり、来週の米FOMC(公開市場委員会)も日銀の金融政策決定会合も気になって「戻れば売りたい」ということだろう。
小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多かった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数は小幅高、日経ジャスダック平均は軟調。
先物は、限月交替やSQのヘッジの売り買いが一巡したあともまとまった売りが散発的に見られ、指数を下押す場面があった。それでも断続的に売られるということはなかった。
昨日10日は9日に比べて雰囲気が大きく変わった。想定されたこととはいえ、本日もまるっきり反対の展開になった。
積極的に買い上がるような材料はまったく見られず、「上がれば売りたいけれど、昨日のようなことがあるから投げるに投げられない」という感じなのだろう。まだまだインフレやウクライナ情勢に振らされて右往左往することなりそうだ。
テクニカル分析
日経平均
三川となったと期待されたが、再び下値を試す動きになった。それでも下ヒゲ線になったことで底堅さが確認されたとも考えられ、下値模索の保ち合いとなるか、もう一段の戻りが期待される。
あれやこれやと一言
昨日10日の大幅高が「暴落途中によくある買い戻し」の急騰だったのかどうかは微妙なところだ。それでも2万5,000円をキープできたことや、2万5,000円を割り込んだところで売りが加速されることはなかったことを考えると、まだまだ期待はできるということなのだろう。
米国株次第という感じではあるが、日経平均主導の売りであり、持高調整の売りという側面は大きいだろう。ただ、3月は決算月ということもあり、積極的な買い手が不在という雰囲気はあるので、「まだまだ下値模索」という状況かもしれない。
早晩、2万6,000円を回復できないと、さらに下値を試すことにもなるだろうし、調整機関も長引くことになりそうだ。割安銘柄が多くなっているので、ちょっとしたきっかけで昨日10日のようなことがあると思う。上がるにしても下がるにしても派手に動くのだろう。
売られ過ぎ銘柄が多くなってきており、ここからさらに大きく下がるところでは買い場探しでいいと思う。いったんは2万4,000円台前半まで下がる可能性はあるが、そこまでということだと思う。逆にあっさりと2万6,000円あたりまで戻すこともあるだろう。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。