本記事は、和島英樹氏の著書『株取引必勝100ワザ トレンドを掴んで確実に儲ける!』(技術評論社)の中から一部を抜粋・編集しています。

フィンテック
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チャートの基本要素(1) ローソク足は値動きを表す

POINT > ローソク足は投資においてもっとも基本的なチャート

▍現在の株価はローソク足で確認

チャートには主にローソク足、移動平均線、出来高の3つが表示されており、これまでの株価の推移を確認したり、将来の値動きを予測したりします。会社の決算書や会社四季報からは企業価値がどれくらいあるのかという確認はできますが、現在の株価まではわかりません。しかし、株価チャートには株の取引情報がリアルタイムで反映されるため、最新の株価を常に知ることができるのです

▍ローソク足は世界中で使われている

ローソク足は日本のみならず、世界中の投資家がもっとも基本的なチャートの1つとして利用しています。

チャートに表示されているローソク足の一つ一つが「ある一定期間の値動き」を表しています。1日の値動きを表したものを日足(ひあし)、1週間の値動きを表したものを週足(しゅうあし)、1カ月の値動きを表したものを月足(つきあし)と呼んでいます。ほかにも、秒単位や分単位、年単位など、任意の期間に設定することができ、短期売買なら短い期間に、中期~長期売買なら長い期間に設定すると、売買の判断に有利となります。

ただし、売買取引においてもっともよく使われているのは日足です。初めは日足でチャートに慣れていくことをおすすめします。

【日足チャートと月足チャートの違い】

株取引必勝100 ワザ
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会社四季報
東洋経済新報社が発行する季刊雑誌。企業の特色や注目材料、業績、財務内容、株価の動きをコンパクトにまとめており、金融業界ではファンダメンタルズ分析に活用される

チャートの基本要素(2) 移動平均線は平均値を示す

POINT > チャートの期間に合わせて移動平均線の期間を設定する

移動平均線は、ある一定期間の株価の平均値を示す線グラフのことです

株価が上昇または下落傾向にあるのかを確認できる指標となります。

期間の長さはサイトによって決められているか、好きな期間に設定できる場合もあります。一般的に、参照しているチャートが日足の場合、短期は5日、中期は25日、長期は75日あるいは200日移動平均線のいずれかの設定が多いです。決まりはありませんが、日足なら25日移動平均線、週足なら26週移動平均線、月足なら24カ月移動平均線を使うとよいでしょう

上記のような異なる期間の移動平均線を複数表示させることもでき、それぞれ短期間、中期間、長期間の3本を表示させると値動き予測の幅が広がります

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チャートの基本要素(3) 出来高は取引数を示す

POINT > 出来高はある程度の期間をまとめて見る

出来高は、チャートの下部に表示されている棒グラフのことです。ある一定期間で取引された株数を示します。ローソク足と同じ時間単位で表示され、出来高が突然長くなった際のローソク足は、今後の値動きにおいて大きな意味を持つことが多いです。このことから、「出来高は株価に先行する」という格言もあります。たとえば、過去1カ月の平均出来高の何倍もの出来高が突然発生して株価が上昇した場合、そのあとも強いトレンドが発生する確率が高くなります

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トレンド
株価の動く方向性や傾向のこと。チャート分析の考え方で、上昇していれば「上昇トレンド」、下降していれば「下降トレンド」という
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和島英樹
経済ジャーナリスト。1985年、日本勧業角丸証券(現みずほ証券)に入社。1988年、株式新聞社(現モーニングスター)に入社。2000年にラジオNIKKEIに入社。東証記者クラブキャップ、解説委員などを歴任。2020年6月に独立。「マーケット・プレス」(ラジオNIKKEI)、「東京マーケットワイド」(MXテレビ)などにレギュラー出演。国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)。日本テクニカルアナリスト評議委員。雑誌などに寄稿多数。著書に『1万円から始める 勝ち組投資銘柄』(かんき出版)など。

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