マツコ・デラックスさんが駆使する「興味を持つ」手法

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(画像=tanawatpontchour/stock.adobe.com)

「『興味がある/ない』は人それぞれ、好みの問題だ」
「そもそも興味が持てないものは、どうしようもない」

ここまでの内容を読んで、そう考えている人がいるかもしれません。

そんなことはありません。

相手に興味を持ち、会話を広げるにはコツがあります。

そしてそれは、誰にでもできることです。

これを説明するのにうってつけなのが、人気タレント、マツコ・デラックスさんがMCを務める「マツコの知らない世界」というテレビ番組です。

この番組は、マツコさんの「相手に話をさせるコミュニケーション」で成り立っています。

番組では毎回、「噴水の世界」「養殖うなぎの世界」「メンズフラ(ダンス)の世界」「赤べこの世界」「取り扱い説明書の世界」など、ディープすぎる世界に魅了されたマニアの人々が登場し、マツコさんにプレゼンします。

でも当然ながら、いくらマツコさんだってそれらの話題に最初から興味津々きょうみしんしんなわけではありません。

ここがマツコさんのすごいところです。

マツコさんは、「その世界には特に興味がないけれど、あなたという人間には興味がある」というスタンスで話を聞いていきます。

たとえば、

「あなた、ただならぬ雰囲気があるわね」
「そこはなんだか親近感がわくわ」
「なるほど、そういうふうに考えるのね」

といったような感じで、ゲストの人となり、活動のモチベーションなどから、そのディープな世界の魅力を探ろうとするわけです。

マツコさんがこうしてその人に少しずつ興味を持って話を聞き出していくことで、視聴者もだんだん、ゲストの人となりを知り、その人の話を聞きたいと感じるようになります。

「相手そのもの」に興味を持つ

この「人にフォーカスする」手法は、自ら主体的に相手に興味を持つテクニックのひとつです。

たとえば、ゴルフをまったくやったことがない人は、相手がゴルフの話をし始めても、なかなか興味を持って聞くことができないと思います。

その場合、ゴルフそのものに興味を持とうとするのではなく、「ゴルフが好きな相手」に興味を持つようにすればいいのです。

「そもそも、なぜこの人はゴルフがそんなに好きなんだろう」
「そもそも、ゴルフが多くの人を引き付ける魅力はどこにあるんだろう」

そのような視点に立って、相手の人となりに興味を持てれば、たとえ自分がゴルフをやるつもりがなくても、相手の話を広げることができます。

=超一流の会話力
渡部建
1972年、東京・八王子生まれ。1993年、神奈川大学在学中に高校の同級生であった児嶋一哉に誘われ、お笑いコンビ「アンジャッシュ」を結成。2003年、NHK「爆笑オンエアバトル」五代目チャンピオンに輝き、日本テレビ「エンタの神様」などのネタ番組では“コント仕掛け"のスペシャリストと呼ばれる。現在はコミュニケーションにした企業向けの研修などを積極的に行っている。
著書に『ホメ渡部!「ほめる奥義」「聞く技術」』(小学館)などがある。

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