本記事は、佐藤治彦氏の著書『おひとりさまが知って得する、お金の貯め方・増やし方』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています

おひとりさま、普通時代

おひとりさまが知って得する、お金の貯め方・増やし方
(画像=lielos/stock.adobe.com)

おひとりさま=負け組というイメージは、不幸な結婚に苦しむ人のやっかみです

おひとりさま。この言葉のイメージから皆さんはどのような人たちを思い浮かべるでしょうか? 社会の片隅のかわいそうな人というイメージを持たれるのであれば、それは大きな間違いです。

まず、おひとりさまといってもいろんな形があります。例えば、夫と死別した70代後半の女性のひとり暮らし。妻に先立たれた夫という場合もあるでしょう。また、離婚した後でひとり暮らしを謳歌する人もいるでしょう。親から独立した大学生や結婚前の若い人もそれに当たります。

しかし、そういう人たちを除いたおひとりさまもいます。つまり、結婚に縁のなかった人です。そして、その数がものすごく多くなっているのです。もう少数派といっていい数字ではありません。実は筆者もそのひとりです。

私はすでに60歳も超えてしまい一部でシニア割引もきく年齢になってしまいましたが、一度も結婚したことがなく、世間でいう「負け組」を続けてきました。

世間的に恥ずかしい、人に指を指される「超負け組」と思っていたら、ちょっと前に、男性の生涯未婚率は28.25%というデータ(国立社会保障・人口問題研究所/2021年度版人口統計資料集「性別、50歳時の未婚割合、有配偶割合、死別割合および離別割合」)を見ました。

えっ! 4人に1人? ていうか、ほとんど3人に1人なのか!

まあ、離婚したり、死別したりする人もいるからなあと思っていたら、この生涯未婚率という数字は、50歳までに一度も結婚したことのない人のことだそうです。バツイチでひとりものは入らない。つまり、日本一幸せそうなバツイチのひとりもの、明石家さんまさんはこの中に入ってないのです。

びっくりしませんか?