本記事は、松橋良紀氏の著書『聞き方の一流、二流、三流』(明日香出版社)の中から一部を抜粋・編集しています

三流は、自分の言葉に言い換え、二流は、オウム返しをし、一流は、どうする?

聞き方の一流、二流、三流
(画像=Fabio/stock.adobe.com)

3つのペーシングのうち、まずは言葉の合わせ方についてご紹介しましょう。

相手との共通点をつくることで、波長が合っていきます。ということは、波長が合わないと思う相手には、あなたが無意識に波長を合わせないようにしているのです。

つまり、あなたが苦手に感じる相手とは、おそらく言葉も声も身体の動きも、一致しないようにしているということです。逆ペーシングをしている状態です。ですから、ますます苦手に感じてしまい、相手も当然ながら、あなたに好意を感じないのです。

そんな状態で、頼み事や指示や依頼をしても、うまく動いてもらえないのも当然です。

では、相手に動いてもらいたいなら、3つのペーシングのうち、まずは相手が使う言葉に合わせましょう。

言葉を合わせるのは簡単です。オウム返しをすればいいのです。

相手との信頼関係が築かれる前には、自分の意見を口にせず、相手が使っていない言葉を使わず、とにかく相手が口にした言葉だけを丁寧にオウム返しをすることに集中します。

「ほんとに腹が立つ〜!」

「そうだね、それは頭にくる!」

三流はこのように、相手の言ったことをいちいち言い換えます。自分なりに解釈して言葉を変えてしまうのです。

腹が立つのも、頭に来るのも同じ意味です。ですが、言い換えられた時点で、ニュアンスが変わってしまいます。相手にしてみれば、自分を尊重してもらえている感覚が薄れてしまうのです。

ですから、まず最低限やるべきことは、言い換えることなく、オウム返しをするのが基本です。

よけいな意見やアドバイス、よけいな質問をしたくなってしまう人ほど、オウム返しを意識してください。

オウム返しは、あれこれいいたくなったり、あれこれ質問したくなるのを封印する上でも、とても効果的です。

オウム返しですが、次のようなオウム返しはいけません。

「昨日の日曜日に、家族4人で、バーベキューに行ったんだよ」
「へえ〜、日曜日に家族4人で、バーベキューに行ったんだ」

文節でオウム返しをすると長すぎます。長すぎると、相手の話すリズムを崩して邪魔してしまいます。

オウム返しの基本は、単語一つです。この場合なら、「へえ、バーベキューに?」で充分です。

単語一つだけ拾って返す練習をしてみてください。リズムよく会話が展開します。

Road to Executive
一流は、単語一つでオウム返しする

意見やアドバイス、質問が多い人ほど、オウム返しを使いこなそう
聞き方の一流、二流、三流
松橋良紀(まつはし・よしのり)
一般社団法人日本聴き方協会 代表理事
本作が30冊目のコミュニケーション心理著者。


青森からギタリストを目指して上京するが、夢破れて営業の世界へ。
営業の世界でもコミュ障のため、3年以上、クビギリギリの生活となる。
しかし、心理学で聞き方の技術を学ぶと、1ヶ月後に全国NO.1セールスに大躍進。
それ以来、30年以上にわたり、聞き方のスキルを探求し続けてきた聞き方の専門家。

『あたりまえだけどなかなかできない 聞き方のルール (アスカビジネス)』
『「聞き上手」はなぜ給料が高いのか』
『話さなくても相手がどんどんしゃべりだす 「聞くだけ」会話術――気まずい沈黙も味方につける6つのレッスン』
など、聞き方スキルを紹介する書籍を多数執筆。

聞き方スキル、雑談スキル、心理スキルをテーマとした研修やセミナーで活躍中。
・一般社団法人日本聴き方協会サイト
 https://kikikata.jp/
・コミュニケーション総合研究所
 https://nlp-oneness.com

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聞き方の一流、二流、三流
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