この記事は2023年2月7日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年2月7日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週3日(金)の米雇用統計の結果が非常に良かったため、インフレ懸念の鎮静化には程遠い状況。マーケット参加者が利上げの長期化につながるという発想を抱き、現在長期金利が急騰している。
よってドル買いはそう簡単には収まらないだろう。ここからは、ドル買いからスタートして、どこまで上がるかを確認するような値動きになるのではないだろうか。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは129.50~133.50円。昨日6日(月)、132.90円付近の高値を付けたものの、133円には乗せられなかった。本日7日(火)も、132円台を維持したままの推移で安値も132.20円までは落ちなかったため(安値132.23円付近)、再び133円まで「ジリ上がり」になる可能性が高そうだ。
戦略としては慎重な買い回転で臨みたい。もしここからインフレの鎮静化に繋がるような米指標結果が突然出てきた場合、ロングが積みあがってる分の投げが出ることと、高値圏だと思いながら買っている人が多いためストップを近場に置いていることから、そのストップが一気について急落するという可能性もはらんでいる。よって小まめな利食いが重要になってくるだろう。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。