本記事は、マイク氏の著書『9割の会社員が知らない お金が勝手に働く投資術』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

勝者,敗者
(画像=maccc/stock.adobe.com)

今後の時代で勝つ人、負ける人

日本では明治時代から教育勅語をもとに義務教育が始まりました。義務教育では「自己抑制」と「自己犠牲」が美徳だとされ、重視されていることは「我慢する」「わがままをいわない」「他人のためなら自分の犠牲を厭わない」「日本人としての自覚を持つ」といったものです。

今まではこの教育が色濃く社会に影響していました。

自分の周りの人や社会のために自己抑制・自己犠牲を伴うことのできる人が「勝者」となっていたのです。

  • 会社の成長のため
  • お客さまのため
  • 上司や部下のため
  • 家族のため

このためには、自分の時間やプライベートを犠牲にすべきである、むしろ犠牲にしたほうがかっこいい、という風潮でした。

自己犠牲によって誰かのために頑張る人こそが勝者であり、実際に出世しやすく、社会的な評価もされてきました。

しかしながら、新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、社会が大きな転換をしました。いつどこでウイルスに感染するかわからない状態となり、感染すると無症状だったとしても一定期間の隔離生活となります。症状や後遺症によってはその後の仕事にも影響を及ぼします。在宅ワークやオンライン会議も増加し、会社内でのコミュニケーション方法も変わってきました。社内での評価方法や、出世しやすい人の特徴も、この流れに沿って当然変わってきたのです。

これにより、今までの慣習や通例が通じなくなってきているのです。

在宅ワークやオンライン会議では周りの人や会社のための頑張りを見てくれる人もいません。取引先に面と向かって熱意を伝えることもできません。資料やカタログの見栄えだけで仕事が決まることもあります。今まで勝者だった人が敗者になりうるのです。

お金に関しても例外ではありません。

  • 年功序列で年収アップは確定
  • 年金で老後は安泰
  • 子どもや親の老後のために貯金することが美徳
  • 後輩にご馳走すると尊敬される

コロナを引き金にして、安定した時代は崩壊しました。同時にSNSやスマホが台頭してきたことで個人の自由を主張できる社会に変わり、自分の身は自分で守る必要が出てきました。

  • 会社の雇用形態の見直しで年功序列は廃止
  • 年金支給年齢は上がり、雇用期間も70歳まで引き上げ(60歳以上の給与は極端に低下)
  • インフレと円安により日本円の価値は大きく下落
  • コロナ禍の影響で会食を禁止する会社も多く、後輩を飲みに連れていくほうが白い目で見られる

会社や社会が守ってくれる、という幻想は終わりました。自分自身でお金を増やすことで、まずは自分を守ります。そして自分が確固たる基盤を作ることこそ、家族や周りの人を助けられることに繋がります。あなたが大木になることで地面にしっかりと根を張り、太い幹を持つことであなたの守りたい人を支えることができます。守ってほしい人が多少増えてもビクともしない、そんな人が今後の時代の勝者となるのです。

9割の会社員が知らない お金が勝手に働く投資術
マイク
理系出身の現役サラリーマン投資家。不動産投資を中心に投資信託や株式投資を実践中。現在、区分マンション8戸・ファミリーマンション2戸・一棟アパート4棟を保有中。投資信託や株で1億円強を運用中。現物資産である不動産と投資信託や株などの金融商品を組み合わせることで相互補完をし、安定的な資産形成を目指す。座右の銘は「投資は易し、恋愛は難し」。

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