近年は希望により図柄入りのナンバーを取得できる
先ほど、ナンバープレートの地域は自分の本拠地となる運輸支局や、自動車検査事務所があるところの地名がつけられるとお話ししましたが、近年は新しい制度が誕生し、該当地域にお住まいの方は希望によりナンバープレートの地名を変えることができるようになりました。
いわれる「ご当地ナンバー」と呼ばれるもので、2006年10月に初めての導入がされて、以降不定期で募集が実施され、2022年5月の段階で46の地域がご当地ナンバーとして登録されています。
東京都でみてみると、2014年11月より「世田谷」と「杉並」ナンバーが、2020年5月より「板橋」、「葛飾」、「江東」ナンバーが交付を開始しました。さらに、2022年4月にご当地ナンバーの第4弾の募集が実施され、「江戸川」ナンバーが応募したことから、今後正式にご当地ナンバーになる可能性があります。
私の地元山梨県では、静岡県と共用のご当地ナンバーとなる「富士山」ナンバーが紆余曲折ありつつも、2008年11月から交付が開始されました。「富士山」ナンバーは、日本初の2県にまたがるナンバープレートに表記される地名となっています。
新たに始まるご当地ナンバーでは、2023年10月23日(月)から第3弾の「いわき(福島県いわき市等)」、「那須(栃木県大田原市等)」、「岡崎(愛知県岡崎市等)、「堺(大阪府堺市)」、「広島(広島県広島市等)」のご当地ナンバーが交付開始となります。
都道府県版の図柄入りナンバーも10月23日から交付が開始されます。例えば東京都では、「ソメイヨシノと東京タワー」のデザインのナンバープレート、秋田県では「親子の秋田犬」のデザインのナンバープレートを選択することが可能になります。また、全国版の図柄も2022年から選択できるようになっています。
近年のご当地ナンバーは、通常のナンバープレートよりカラフルで個性的なものが登場しています。期間限定の交付のものが多いですが、その地域のイメージに合わせたり、オリンピックなどの各種イベントに合わせた絵柄のナンバープレートが交付されています。
地方版図柄入りナンバープレートの交付料金は地域により異なりますが、ナンバーの交付料金として1,000円を寄付するとフルカラーのナンバーを選択することができるようになります。
ナンバープレートの変更は、新車・中古車購入時に限らず、いつでも交換することができます。取り付けた図柄入りナンバープレートは、使用終了後は取り外して不正防止のための穴を開けますが、記念に受け取ることができるようになっています。
各地域の図柄入りナンバープレートの交付手数料は、こちら。