本記事は、金川顕教氏の著書『50代からの「幸せ」設計図』(ごま書房新社)の中から一部を抜粋・編集しています。

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(画像=sutadimages / stock.adobe.com)

「やりたいこと」「得意なこと」「求められること」の3条件が重なる仕事を

「与えること」を考えられるようになったら、さらに次のステップです。

「やりたいこと」「得意なこと」「求められること」の3条件が重なった仕事こそが、50代の理想となる仕事です。

50歳から仕事で花開く人や、仕事に夢中になって生きている人は、自分の人生を人と比べたり、人と競争したりすることはありません。

自分がワクワクすることを見つけ、ひたすら「自分だけの道」を進んでいます。

そして、50歳から仕事で自分の道を見つけて成功している人には、3つの条件が揃っています。


1つ目は、自分のやりたいことをやっていること。
2つ目は、自分が得意なこと、自分の強みを活かしていること。
3つ目は、社会から求められ、貢献していること。

これら3つの条件は、それぞれ相乗効果があります。

「やりたいことをやっているから、得意なことになる」「得意なことだから、人に求められる」「求められるから、やることで、さらに得意になる」というように、3つが関係し合って、グルグルと螺旋階段を上るようにどんどん伸びていきます。

50歳からは、何年もその場で足踏みしている時間はありません。できるだけ早い段階で、この3つの条件を満たす仕事を見つけましょう。

逆に言うと、それが一番ムダなく、ラクに成長していける道とも言えるからです。

そして、この3つの条件で特に欠かせないのは、3つ目です。みなさんのことを求めてくれる人がいて、社会とうまく調和してこそ、「自分の道」は切り開かれていくということです。

自分が好きなことを、自分でやっているだけでは、ただの独りよがりです。趣味としてはよいかもしれませんが、仕事としては成り立ちません。

「生活のための仕事」と「好きな仕事」を分けることもなく、自分を伸び伸びと活かそうと思うなら、まずは「自分がどんな人間なのか」を知り、自分の役割を見つけることから始めましょう。

ガムシャラに働くのではなく、仕事の勘所を抑えて定時に帰る

「やりたいこと」をやるには、「やりたいこと」をする時間を作ることが必要です。とはいえ、仕事は山積みでなかなか終わらないという人も多いでしょう。

若いときは丸2日くらい徹夜をしても平気で遊びに行けましたが、50代になると体力的にムリをせず、いかにパフォーマンスを上げるかを考えなければならなくなってきます。体力面では若者にかなわなくても、若い人たちより50代が優れているものがあります。それは、長年の経験と実践からくる「判断力」です。

例えば、若いときは「今日できることは今日中に終わらせる」「明日の仕事も片付けてしまえ」という仕事のやり方をしていた人もいるでしょう。

しかし、50代になれば早く終わらせることが必ずしも正しいとは限らないと分かってきます。明日、状況が変わってムダなやり直しをしないためにも、「今はとりかからない」「とりあえず待つ」という判断もあります。

その時々の状況を捉えながら、仕事の優先順位を臨機応変に変え、今日やるべきこと、明日でもできることの区別をしていきます。そういう判断ができるようになるのが50代であり、成熟したビジネスパーソンだと言えます。

「会社もしくは上司が求めている仕事」を把握し、ムダな仕事をせず、求められている仕事に的確に応えていく仕事術を身に付けたいものです。

このように仕事の「勘所」を押さえることで、50代からはスピードも体力も必要とせず仕事を終わらせ、定時に帰る習慣を持つことができるようになります。

年齢を重ねていくと体力勝負の仕事のやり方では心身ともに疲弊します。ガムシャラに仕事をする年代から、うまく「こなしていく」年代へとシフトしていく必要があるのです。

仕事をサボるのではなく、必要な分量の仕事を終わらせて定時に帰り、食事、睡眠を十分にとって規則正しい生活をしながら健康管理をし、60代以降を乗り切る習慣を作っていきましょう。

50代以降の仕事は「運ゲー」、力を抜いて頑張らない働き方をする

先にもお伝えしましたが、仕事を続けるにあたって、50代以降のキーワードは「頑張りすぎない」ことです。

40代までは、仕事で頑張ればそれなりに報われました。昇進でも、課長クラスぐらいまでは「頑張り」で到達することができます。

ところが50歳を過ぎると、頑張りより「運」の要素が大きく左右するようになります。プレイヤーの熟練度が勝敗に結びつかないゲームを「運ゲー」と言いますが、まさにこれです。

特に部長から上のポストは、ほとんどが運で決まると言ってもよいでしょう。これまで十分に実力を身に付けていたとしても、同期や1年上か下に突出して仕事ができる人物がいたら、部長のポストを持っていかれてしまいます。そうすれば、その人がさらに昇進するとか転職する、または病気などにならない限り、しばらくポストに空きが出ません。

その反対に、出世を諦めていた人が、突然上のポストに欠員ができて、思いがけず昇進する場合もあります。

出世の道が閉ざされたとき、「オレは今まで、これだけ頑張ってきたのに」と会社や周囲を恨み、すっかり凝り固まってしまう人がいます。あるいは、燃え尽き症候群のようになってしまう人もいます。特に真面目に生きてきた人ほど、世をすねて腐ってしまう傾向が強いようです。

頑張りすぎて燃え尽きたり会社や同僚を恨んだりするくらいなら、上手に手を抜いてひょうひょうと生きるほうがずっと健康的です。

50代は、おそらくほとんどの人が「報われない自分」を意識させられる年代ですから、そういう場合には、上手に考え方をシフトしましょう。むしろ、これからは自分のペースで仕事ができると考えたほうが、肉体的にも精神的にも、ずっとラクに働くことができます。

50代からの「幸せ」設計図
金川 顕教(かながわ あきのり)
経営コンサルタント、ビジネスプロデューサー、投資家、事業家、作家、公認会計士、「YouTube図書館」運営
三重県生まれ、立命館大学卒業。大学在学中に公認会計士試験に合格し、世界一の規模を誇る会計事務所デロイト・トウシュ・トーマツグループである有限責任監査法人トーマツ勤務を経て独立。
執筆活動では、ビジネス書、自己啓発書、小説など多岐にわたるジャンルでベストセラーを連発。
中国、韓国、台湾、タイ、ベトナム等、世界中で翻訳出版されている。

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