本記事は、金川顕教氏の著書『50代からの「幸せ」設計図』(ごま書房新社)の中から一部を抜粋・編集しています。

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(画像=Chiristsumo / stock.adobe.com)

何はなくとも「健康第一」、生きることの基本

仕事をするにしても、趣味を楽しむにしても、「健康が第一」です。健康は生きていく上での基本中の基本です。健康を維持できなければ、よい仕事はできませんし、よい人生は送れません。

もし、ご自分が一家の大黒柱ならなおさらです。自分が倒れてしまったら、一家共倒れになってしまいます。

健康を維持するためには、「バランスのよい食生活」「適度な運動」「十分な睡眠」の3点セットが大切です。

どんなに忙しくても自分にとって十分な睡眠をとり、暴飲暴食を避け、風邪を引きそうになったら早めにケアをし、通勤時は階段を使うなどでもかまわないので、日々運動をして健康維持に努めましょう。

50代は体力が衰えていく上に、偏食傾向も強まります。血圧や血糖値、コレステロール値など、生活習慣病に関わる数値が次々とひっかかっていく年代ですので、健康維持には十分に注意してください。

そのためには毎日体重を計り、増えたらすぐ元の体重に戻すクセをつけると、生活習慣病の予防にもなります。

もちろん健康については運もあります。健康診断や人間ドックを受診していなくても健康な人もいれば、健康に注意していても、がんであっという間に亡くなってしまう人もいます。

しかし、もう少し健康に気を使っていたら、若くして死なずに済んだのにと残念に思う人も多いです。

50代は死ぬにはまだ若すぎます。健康に十分気をつけてください。

健康のためには、無条件でお金を使う

「健康はお金で買えない」と言いますが、健康になるためのお金は、ぜひ無条件で使うようにしてください。

仕事もですが、人生は身体が資本です。自分にとって有意義な生き方をするためには、健康管理に気をつけることが必要不可欠です。身体を鍛えて見た目を美しく保ち、食事に気をつける努力は、やって損をすることはありません。

多くの人は40代ぐらいまでは、あまり身体の変化は感じません。ところが50代になると、いっきに疲れやすくなりますし、代謝が悪くなるので今までと同じような食生活をしていると、どんどん体重が増えていきます。目に見えて自分の変化を感じずにいられなくなります。

一見スリムに見える人でも、50代くらいになると、内臓脂肪がたまり下腹だけが出てしまうという不格好な体型になりがちです。

健康を維持するには、多少のお金はかかってしまうものです。

例えば、ジム通いをしようとすれば会費がかかります。ジョギングなど自分1人で始められるものでも、ウェア代やシューズ代がかかります。

また、食生活に気を使おうとなると、どうしても食事では足りない栄養素を補助するためのサプリメント代など、月々の出費が増えていくと思います。家族に、「ジムに行くお金があったら(サプリメントを買うお金があったら)、他のことに使わせて」と言われるかもしれません。

しかし、人生を支えるベースとなるのは身体です。健康になるためのお金は、出し惜しみをしないことです。身体を壊したり病気になったりすれば、入院費や治療費、薬代などで、その何十倍ものお金がかかります。

そもそも、あなたが病気になったりすれば、大切な人に迷惑がかかります。家族から何と言われようとも、自分の健康を優先してください。

病気になる前の予防が肝心。身体の不調を治す方法

「未病」という言葉があります。これは、病気ではないけれど、健康であるとも言えず、病気になりつつある状態のことを指します。

だるかったり、冷えがあったり、目覚めがスッキリしない、食欲不振など「何となく調子が悪い」というのが未病です。このまま放置していると、いずれは何らかの病気になる可能性があります。

そこで、この未病のうちに健康を回復するためにしてほしいのが「毎朝の体温測定」です。

日本人の平均的な体温は、ワキ下の計測で36~37℃といわれています。身体は代謝をするときに発熱し、その熱を体外に放熱しています。ですから、体温は体内の酵素の働きが分かる生命エネルギーのバロメーターとも言えます。

身体の健康を保つには、各臓器が正しく働いてくれることが重要です。各臓器を正しく働かせるためには、消化酵素や代謝酵素などの「酵素」が必須です。人間の体内には、およそ5,000種類の酵素があり、それぞれ違った役割を持っています。

そして、その酵素がうまく働いていない状態が「未病」です。すべての酵素がもっとも活発に働くのは、体温が36.7℃のときです。つまり、大切な酵素が働けない状態になっていないかを知るために、体温測定は欠かせないというわけです。

体温は1日のうちで上下1℃ぐらい変動するので、もっとも体温が低くなる、朝起きてすぐに測ることを習慣化しましょう。

そもそも50代を過ぎると体温が下がってきます。これは老化とともに体温調節機能も下がるからだといわれています。

そこで理想の36.7℃をキープするために、「温活」を意識しましょう。

まず、入浴はシャワーで済ませないで湯船にゆったり浸ること。ぬるめのお湯にしっかりと浸かって身体を芯から温めてください。

さらに運動も大事です。筋肉がつくと血行がよくなり、体温が高くなります。体温が高くなれば基礎代謝も増え、太りにくくなります。寝る前に20~30分ストレッチをするだけでも十分運動になります。

また、身体を温める食べものも積極的にとりましょう。朝起きて白湯を飲んだり、日中の飲み物も温かいものが基本。ショウガのすりおろしなどをプラスするのもよいでしょう。

ぜひ「温活」を生活にとり入れてください。

50代からの「幸せ」設計図
金川 顕教(かながわ あきのり)
経営コンサルタント、ビジネスプロデューサー、投資家、事業家、作家、公認会計士、「YouTube図書館」運営
三重県生まれ、立命館大学卒業。大学在学中に公認会計士試験に合格し、世界一の規模を誇る会計事務所デロイト・トウシュ・トーマツグループである有限責任監査法人トーマツ勤務を経て独立。
執筆活動では、ビジネス書、自己啓発書、小説など多岐にわたるジャンルでベストセラーを連発。
中国、韓国、台湾、タイ、ベトナム等、世界中で翻訳出版されている。

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