この記事は2025年2月4日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2025年2月4日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週はトランプ関税の行方に注目したい。昨日3日(月)の報道で、2月4日(火)に発動するとされていた対カナダ・メキシコへの25%関税が1カ月延期となった。

これによりドル買いが少しの間収まるかもしれないが、再び関税絡みの強い発言が出てくると金利が上昇し、ドルが買われる流れとなるだろう。

中国の関税の行方も注目されているが、これについては数日中に習近平との会談が予定されている。そのため、会談の内容次第ではあるが、10%の追加関税回避への期待もある中、一方でさらに高い追加関税となる可能性もあるようで、緊張感が漂うかもしれない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、153.00~157.00円。戦略的には引きつけて買い場探しをしたい。

ただ、トランプ発言で上下する可能性が高いため、指し値を置くと串刺しになる危険性がある。よってリアルタイムが望ましいだろう。153円台があれば買って、156円台で利食いたい。

また2月、3月で円高に向かう可能性があると考えており、140円台はないかもしれないが、152~153円台までは落ちることを想定している。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。