この記事は2025年3月31日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Andrii Yalanskyi/stock.adobe.com)

2025年3月31日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の騰落を振り返ると、上昇は5通貨、下落は2通貨だった。全般的に先々週に続き、動きは小幅にとどまり、その動きに特徴はない。円は下落の最上位(-0.36%)に位置する。

米ドル/円は3週連続で陽線をきざんだが、先週は上髭の長い陽線で、やや反騰一服を示唆する。米ドル/円の週間の値幅は2円にはるかに満たない1円80銭にとどまり、大きな動きになっていない。

トランプ米大統領の関税を材料に出しては引くの戦略に、金融市場は辟易としている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週は終盤まで米ドル/円は買い優勢の展開となったが、年間レンジの38.2%戻し(151.26円)を前に力尽き、反落となった。

本日31日(月)の東京市場は月末、四半期末、決算期末が重なる1年に1度しかない特殊日。特殊な資金フローが持ち込まれる日であり、十分に警戒したい。

米ドル/円は先週まで3週続伸、その流れの継続性を占うという点で、今週は月初の週、米国の一連の経済指標の結果がカギとなりそうだ。

さて、シカゴIMM通貨先物市場に目を転じると、円買い残高は依然高水準で推移する。米ドル/円の深押しは依然買い場とみている。

今週は米ドル/円で148.00~152.00円、ユーロ/米ドルで1.0700~1.0900ドル、ユーロ/円で159.50~164.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

250331takeuchi01S
(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

250331takeuchi02S
(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

250331takeuchi03S
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。