この記事は2025年5月22日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Vladimir/stock.adobe.com)

2025年5月22日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

本日22日(木)の米ドル/円は、日米財務相会談で為替の水準に関する話がなかったことから144.30円台へと上昇したが、わずか2時間で上げ幅を吐き出し143.30円台まで反落。

こうした動きは、円安よりもドル安の流れが強いことを物語っている。

米国から円安是正を迫られるとの懸念が和らぎ「円高リスク」は後退したものの、トランプ米政権の迷走による「ドル安リスク」がくすぶり続けているため、米ドル/円は本日22日(木)も上値の重い展開が続きそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

昨日21日(水)のNY市場では20年債入札の不調をきっかけに財政悪化を巡る懸念が浮き彫りになり、米長期金利が上昇(国債価格が下落)。これが起点となり米株安、米ドル安のトリプル安の展開となった。

本日22日(木)中にも行われるであろうトランプ減税法案の下院採決を前に、米長期金利は上昇しやすい(米債が売られやすい)地合いが続きそうだ。

米国トリプル安の継続によって、米ドル/円は143円割れの可能性があると見ている。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。