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中国の国家発展改革委員会によると、2014年の全国鉄道貨物輸送量は38.1億トンとなり、前年比で3.9%の減少をみせた。中国ネットメディアの網易が報じた。

同年の全国鉄道貨物輸送量を四半期別にみると、前年同期比で第1四半期は3.5%の減少。第2四半期も1.5%、第3四半期は2.5%と低下を続け、第4四半期には7.8%もの減少を記録した。

成長の期待される新興国の一つとして注目されてきた中国だが、同国経済の成長減速も懸念されており、今後の世界経済の成長けん引に対して、不安材料が一つ付加された格好だ。

鉄道貨物の輸送量の減少傾向について、北京大学運輸学院の 胡思継 教授は、これまでなりふり構わぬ経済発展で、石炭や鉄鉱石など大量の原材料が必要だったと指摘。その上で、「中国経済は新しい段階に入っている」として、発展方向の変容が鉄道貨物の減少につながったとの分析を示している。

また、同記事は李克強首相が遼寧省共産党書記だった時代に、電力消費量と融資額と並べて、鉄道貨物量を同省の経済状況を図る指標とみなしたことを紹介。しかし専門家は、これらは重工業の状況をみるのには有効だが、消費との関係性は弱いと指摘している。

(ZUU online)

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