タイの華僑

はじめまして。今回、記事の執筆を担当させていただくことになりました在日韓国人3世W.Lです。
本編では、アジアのユダヤ人と呼ばれる「華僑」を取り上げます。
よろしくお願いします。

まず、華僑とはなんぞや?ということで華僑の紹介から始めます。華僑とよく言いますが、中国で生まれて外国で一旗揚げることを目的に国外移住をした人たちを指します。
私は留学経験があるのですが、その間にたくさんの東南アジア出身の学生と知り合いました。彼らは自分を「華僑」といっていましたが、実は中国生まれで外国に移住した本人以外は華僑ではなく華人と呼ぶのが正式な呼び方です。

そんな彼らの中でも、富裕層が多いことで知られるタイ華僑の「金儲けの習慣」について今回は見ていきましょう。

【参考】

大事なのはお酒とゴルフ?〜もしアジアの大富豪からホームパーティーに呼ばれたら〜
アジアの富裕層ビジネスにおいて必要とされる2つの信頼関係〜PBビジネスの魅力を感じる瞬間とは?〜
「創業社長VSサラリーマン社長」~アジアの富裕層ビジネスから見えてきたもの~
アジアのタイクーンとのビジネスにおいて必要とされるコミュニケーション能力
タイの不動産投資~直近の価格高騰を踏まえて~


◉タイ華僑の歴史


タイ華僑の直接的な祖先は、中国・明時代にアユタヤ朝との交流が盛んになったことにより、中国から移住した中国人だと言われています。なかには政府の役人にとりたてられる華人もいて、トンブリ―朝時代にタークシンが華人初の王朝をたてるまでずっと華人に有利な風潮が続きました。

一般的に、タイに限らず華僑は同郷で固まって帮(ばん)というコミュニティーを作り、そのなかで生活します。それはタイでも同じで、トンブリ―朝をたてたタークシンも現地にある出身地の潮州コミュニティーを頼ったからだといわれています。

こうした歴史的背景から現在、タイ華僑は広東省潮州市出身者が大半を占めるといわれています。


◉タイ華僑の家庭教育


まず、タイ華僑の家庭教育について考えてみます。

タイ華僑は、その歴史的背景から純粋な華僑を探すのが難しいといわれているほどタイ人との同化が進んでいることは世界でも珍しい例です。タイ語を話し、タイ風の名前を名乗り、タイ国籍を持っています。
しかし、そんな彼らにだって華僑としての意識はちゃんと受け継がれているのです。まず、「商売を子供のうちから身に着けさせる」と「中国を意識する」という二つが彼らの家庭教育の大きなポイントです。

学校が休みになると親は子供にお菓子売りをさせたりして商売の辛さや旨み、あるいはお金の大切さを叩き込み、子供達は金銭感覚を養ないながら成長します。
また、教育も名門大学を卒業し、結婚も華僑同士の彼らは同じ富裕層の人としか付き合わず、簡単に人を信用しない代わりに一度信用したら死ぬまで裏切りません。完全なるタテ社会で生活しています。

赤ちゃんが生まれたら頭髪と眉毛を剃って赤い袋のなかに入れて赤ちゃんの枕元に置き、中華料理がベースのタイ料理を食べ、結婚式は中国の習慣にのっとってお茶を目上の人にささげ、亡くなれば中国風のお墓に葬られます。
こうして幼いころから無意識に「中国を意識する」のは華僑としてネットワークを築き、生きるのに重要だからだと私は考えます。