そもそもおカネって何なのだろう?

ブルーマーリンパートナーズ・山口 揚平社長(山口社長): 私も東京大学経済学部研究科貨幣論を専攻しました。お金といいますのは、数字ですと。信用を伴う数字というのが正しい定義なんですね。ただ、信用のある数字であればいいのです。

次に、数字ってなんですかっていうと、数字というのは最強言語、最終言語といいまして。インターネットを約20億人のユーザーが使いますと、英語を約22億人が使いますと。それに対して、数字を使うのって、世界人口の約80億人全員が使うんですね。だから、誤解のない、言語のフリクションというか摩擦のない言語、それがお金の定義ですね。

ただ、今行われている貨幣論といいますお金の世界の大きな動きは、これまでお金というのは数字ですねと、ただ、数字には信用が伴わなきゃいけないよということで、これがお金ですね。ただの数字じゃ意味がありません。ジンバブエドルとかも意味無いですね

そして、このお金の信用を担保していたのは、この60年間は国家だったんですね。あるいは主要銀行が。それが新しくビットコインみたいな、無国籍通貨というのが出てきました。そうすると信用を担保すれば、別に企業であってもコンピュータのアルゴリズムであっても、何でもかまわないねという考え方も出てきており、「そうすると国家どうするの?」というのが今の貨幣論のホットトピックです。

さらに進んでいる人は、「あれ、別に経済っていうのは価値を回すだけだから、お金を使わなくてもいいんじゃないの?」と。これをギフトエコミーとか、ソーシャル・キャピタルというところで研究している人もいますという、客観的な拠出だけで終わらせていただきますけれども。

テーマとしてはお金と企業経営ですので、パネリストのみなさんにも、お金とはなにかということ、みなさんにとってお金とは何かということをちょっと伺ってもよろしいでしょうか。

マネックスグループ・松本大取締役会長(松本会長): お金の専門家として。お金というのは社会財だと思うんですね。インフラストラクチャーですね。ただ、道路とか

下水道とか建物という社会財は、動かないこと、形が変わらないことで価値があるけれども、お金という社会財は動くことで初めて社会に対して何かしらの効用をもてるんだと思うんですよね。タンス預金していても何の役にも立たない、誰の役にもたたない。うまくお金を使うことにより、それが社会に対して効用をもたらして、ひいては自分にそれがリターンとして戻ってくる場合もあるということだという風に思っていて、だからお金っていうのはそういう社会インフラの一つであり、今の自由主義資本経済の中で最も重要な要素。社会インフラの一つで社会財の一つであり、かつそれは動かして初めて意味があるものであるという風に私は思っています。

C Channel・森川亮代表取締役(森川代表取締役): 個人も会社も結果的にはお金と時間と健康の3つが大事だと思っていて、時間と健康っていうのはなかなか、大きく増やしたりとか、大きく改善したりというのは難しいんですけど、お金に関してはそれがノウハウとか何か情報とかあれば可能だということなので、やっぱりその部分をちゃんと知ること。そしてマネーフォワードを使って、管理すること。こういういことが重要だと思うので、ぜひみなさん使ってあげてください。

マネーフォワード・辻庸介代表取締役社長CEO(辻CEO): 僕は、マネーフォワードでお金の見える化をまずやろうとしています。お金、健康、時間。お金ってツールに過ぎないので、何をするか、その結果がどうだったかっていうところまで見える化できるサービスにすると、非常に人の役に立つサービスになるんだろうなあと今日お聞きしてて気付きがありました。