カレンダー投資
(写真=Thinkstock/Getty Images)


木村佳子の「元祖カレンダー投資入門」(3)

「株の売り時、買い時がイマイチよくわからない」
そんな投資家が株ブームのときに株式投資を始め「材料に飛びついて買い、利益確定の機会もないまま、株保有」。いつか売ろうと待ち構えていたら、暴落に巻き込まれ、投資する前より資産を減らしていた……こんな残念な結果に陥らないようにと考案されたのがカレンダー投資法です。

カレンダー投資は言い換えると「株の売買タイミングで悩まない投資法」「買う、売るを決断、実行しやすい投資法」です。


せっかく値上がりしても売りそびれてしまう心理

株を買えば自分の買値より高く売りたいのが人情です。しかし、株価が上がってくると、嬉しくて、いつまでもその嬉しい状態を楽しみたくなるのが個人投資家の気持ちでしょう。個人投資家は値上がりで幸せを感じる脳内物質に酔い、判断を誤ることが多いものです。

「どこまで上がるだろう?」「どこまでいい気分を味わっていられるだろう?」と値段ばかり気になり、適正価格で売ることを忘れてしまいます。

そうこうするうちに利益確定をする他の投資家の動きが加速。すると、どんないい株でも値下がりします。売りそびれた人は買値トントンか買値を下回る事態にも見舞われます。そこでやっと我に返るのですが、時すでに遅し。

大きな含み損を抱え、もはや売るに売れなくなっています。
売れば大損が確定するから売れないのです。


保有している間にインカムをたっぷりもらう投資

そこで発想を転換し、投資家はそもそも高値をすっぱり売ることはできない、というスタンスに立つことがカレンダー投資の考え方です。

株式投資で投資家がやろうとしていることは当初「いい会社に投資し、その会社を応援して自分の資産が増えれば社会貢献なる」というような理想論です。しかし、株価が上がってくると「幸福感を手放したくない」「売ると幸福感を手放すことになる」という心理に陥ります。

機関投資家は妥当株価を推定し、売買によって結果を出そうとしますが、個人投資家は「上げで陶酔し、下げで目が醒める」繰り返しで結果を出すのが二の次になりがちです。

どうせ値上がりしても売れない、値下がりしても売れないのなら、「保有している間にインカムをたっぷりもらう投資」をしたほうがマシ。それがカレンダー投資法です。