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投資の応用
Written by 木村佳子(きむら よしこ) 19記事

コツコツ利益を積み上げよう

優良株の安値を狙う「配当利回りアップ投資」で相場に勝つ!

株式投資,投資術
(写真=Thinkstock/Getty Images)

元祖女性株式評論家・木村佳子の「賢い投資法」

株式投資にはいろいろな投資方法があります。パソコンなどの端末を使って1日に何度も売買し差益を取るデイトレードもあれば、ある程度の期間を保有し、値上がりを待ちながら、配当や優待を得ていく方法もあります。

私も実験的にさまざまな取引を試しみましたが、デイトレはプロセスでどんなに大勝ちしても1回の負けですべて帳消しになることがあります。特に信用取引でレバレッジを効かせている場合にひどい結果になりますから、上昇相場が何年も続いている場合の高レバレッジ取引には注意したいものです。

これはFX取引にも言えることで、ブラック・スワン型の「突発的事象」や「大転換」によって積み上げてきた利益が全部吹き飛ぶことがあるので、レバレッジ取引ではリスク管理能力を磨く必要があります。

その点、現物での優良株への投資で保有期間中は配当や優待を得ていく取引は「ウサギと亀」の比較でいうところの亀の歩みに似て、時間がかかりそうに思えますが、配当や優待を途切れなく出すことのできるのはもともと実力がある会社です。そういう会社は下げても株価の戻りが比較的早いので「突発的事象」「大転換」があっても報われやすいといえます。

さて、今回は優良株を投資対象にした「配当利回りアップ投資」をご提案します。

高配当政策を実施する企業の増加でチャンス

昨今の外国人投資家や個人投資家の増加に伴い、株主還元を重視する企業が増加しています。2014年12月に特別配当を含む571円を配当し、2015年12月も248円を配当予定のアサツー デイ・ケイ <9747> は株価3330円換算で配当利回りは7.45%になり人気です。

投資資金を2倍にする、いわゆる「72の法則(金利%×年数=72)」は3%以上の利回りのときに便利で、投資した資金が年複利計算で何年で倍になるか簡単に計算できます。先の法則に7.45%を代入すると9.67となり、四捨五入すると約10年で元金が倍になることが分かります。

このほか、知名度が高く100株で買える銘柄として伊藤忠商事 <8001> は株価1400円で予定配当50円(配当利回り3.6%)、住友商事 <8053> は株価1220円で予定配当50円(配当利回り4.1%)で、なかなか魅力的な配当利回りとなっています。

もちろん、貯蓄と違い、株価は企業の将来の業績に左右されて変動します。配当原資となる年々の純利益が減少すると減配になりますし、無配に転落という事態もありえます。

しかし、企業では経営に携わる取締役会人選は株主決議対象です。いつまでも無配でいられる経営がなされることは通常は考えにくく、最近ではガバナンスや代理投資家の責任(スチュワードシップコード)の批准などで投資家に報いない経営は排除される傾向が強まっています。

だから、減配は増配、無配は復配へと経営努力がなされ、その過程で株価も上昇ということが起こりやすいと考えるべきでしょう。

狙うべき買い対象は、ビジネス基盤がしっかりした「配当力のある会社」ということになります。

「買っていい株価」と「買ってはいけない株価」

さて、配当利回りアップ狙いの投資を実践するには有力な投資対象を5銘柄くらいに絞って定点観測をする必要があります。というのも、どんないい銘柄でも「買っていい株価」と「買ってはいけない株価」があるからです。

たとえば武田薬品工業 <4502> ですが、これまで180円配当を相当期間維持してきました。ところが株価は大変動しています。1995年から20年間を見てみると1000~8430円の変動、この3年でも3020~6657円という具合で、高安には実に倍以上の値開きがあります。

3000円で同社株を買った人なら配当の180円は6%に相当しますが、6657円で購入した人には2.7%にしかならない点に注目したいですね。

この点を投資に逆説的に生かすなら、株式市場が暴落したときには「配当利回りアップ狙いの投資好機」ととらえ、しっかり安値を買うことです。

暴落・急落時に買うときの3つの注意点

株式市場が暴落、急落する時、「景気がこの先、下降する傾向」を示唆していることがありますが、システム的な理由で急落したり、資金循環の一環で値下がりしたりすることも少なくありません。それでも下げているときに株を買うのは怖いものです。

①本業の不祥事ではない理由での下げ
②配当力があることが一定期間、実証済み……信頼感の持てる会社
③できれば1部上場株……情報量が多いし、急落時でも一定の流通量があり売買しやすい

以上の3点をしっかり意識した上で、株を買いましょう。そして、配当力アップ投資を実践する場合、まったく異業種の5銘柄くらいへの分散投資がお勧めです(たとえば、電力株の展開の二の舞を避けるため)。

株式市場の急落時にこそしっかり、目当ての銘柄を買い「配当利回りアップ投資」をこつこつ続けてみてください。急落時に買うルールを徹底すれば配当、優待だけでなく値上がり益も十分狙えます。

NISA枠を利用すれば配当非課税も利用できますので今年の枠、来年の枠を上手に利用したいですね。

【著者略歴】木村佳子(きむら・よしこ)
生活経済情報研究所 ㈱ビューズ代表、日本取引所JPX/女性講座グランドマスター。個人の生活経済、金融リテラシー、ストラテジーをテーマに民間企業や金融機関、新聞社、自治体、各種商工団体等の主催するセミナー等での基調講演を務めるかたわら、NPO法人日本IRプランナーズ協会理事、日本チャート分析家協会、一般社団法人くらしとしごと生活者フォーラム代表理事などの要職も務める。一級FP技能士(国家資格)。日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP。公的面では各省庁の審議会委員、専門委員などを務める。

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