日本でも共働き夫婦が増加した近年、家計の管理も夫婦で協力し合って行うことが、成功させるコツです。

今回は夫婦別財布で失敗しないコツと、夫婦の家計管理を簡単に成功させる方法について紹介します。

なぜ共働き夫婦が別財布だと失敗するのか?

夫婦 貯金 別
(画像=beeboys/stock.adobe.com)

お金を上手に管理するうえで非常に重要なのは、毎月の収支を把握することです。夫婦別財布にすると、お互いの収支が把握できず、お金の流れが不透明になる傾向が見られます。

また、「家計を共有する」という意識が薄れるため、「自分が節約しなくても、相手がしてくれているだろう」などと、相手に依存してしまうこともあります。まとまったお金が必要になり、初めてお互いに貯金していなかったことが発覚するケースも少なくありません。

お金の価値観が違ったり、経済的負担が片方に偏ると、ストレスや不満の原因になりやすい点にも注意が必要です。お金の問題は、夫婦喧嘩の原因のトップ10にも入っています。最悪の場合、夫婦関係に亀裂が入ることもあるでしょう。

成功している夫婦がやっている4つのお金の管理法

とはいうものの、夫婦で財布を共有していてもお金が管理できていない家庭もあれば、逆に夫婦別財布でもお金を上手に管理している家庭もあります。重要なのは、お互いに納得できるルールを決めて、協力し合うことです。

1 共同口座に一定額を入れる

毎月、家計用の共同口座に一定額を入れ、固定費の支払いや貯蓄口座への振り替えなどは、この口座から行います。家計専用の口座を共有することで、お金の流れが明確になります。

また、どちらかに経済的負担が偏ることを回避できると同時に、入金する分以外のお金に関しては自由に使えるため、ストレスが軽減されるというメリットも期待できます。

月末に口座にお金が残れば、貯蓄口座に移す、あるいは頑張っている自分たちへの「小さなご褒美」に使うと、モチベーションを維持しやすくなるでしょう。

2 夫婦で支払い項目を分担する

夫が住宅費と車のローン、妻が食費と光熱費など、支払い項目を分担している夫婦もいます。あるいは片方が生活費を受け持ち、もう片方の収入は貯蓄に回すというやり方もあります。

各項目の支払い金額とお互いの所得を照らし合わせて、負担が偏らないように決めましょう。固定費の値上がりや出産・教育費など、将来的に支出額が変動することもあります。あらかじめ対処法を話し合っておくことで、トラブルへの発展を回避できます。

3 急な出費をどこから出すか明確にする

冠婚葬祭や病気・けが、車の修繕費など、急にお金が必要になることも多々あります。万が一のときに備えて、共同口座に「緊急用」のお金を準備しておくか、どのように負担するのか、あらかじめ対策を立てておきましょう。

4 お金の流れを記録して、お互いから見えるようにする

家計管理の王道である家計簿は、アプリなどを利用して、効率的にお金の流れを記録します。

レシートをスマートフォンのカメラで撮影するだけ、あるいは銀行口座やクレジットカードと連携しておくと自動的に家計簿に記録されるなど、便利なアプリがたくさんあります。どこを節約すればよいか分からないという人は、過去のデータに基づいて、節約ポイントをアドバイスしてくれる機能付きのものを利用するとよいでしょう。

定期的に家計全体の収支を見直す習慣をつけることも大切です。

アプリで簡単にお金を管理しよう

アプリの利用について、もう少し詳しく解説します。アプリは、簡単に記録できるだけではなく、上手に使いこなすことで、さらに効率よくお金を管理できる便利なツールです。夫婦でアプリを共有すれば、家計負担の調節や比較も簡単になります。

お金の流れを可視化する

せっかく家計簿をつけても、お金の流れをしっかり分析できなければ、節約や貯蓄につなげることができません。しかし、「数字を眺めるのは苦手」という人も少なくないはずです。

お金の流れをグラフなどで可視化してくれるアプリを利用すると、毎月の収支が一目で分かります。例えば、前年の同月や項目ごとに比較することで、気付かなかった浪費や節約ポイントを見つけやすくなるでしょう。

目標設定して貯金

貯金をしたいけれど、「来月からでいいか」などと先延ばしにしていませんか?貯金を成功させるポイントの一つは、目標金額を設定することです。「車を買うために〇万円貯金する」など、お金を貯める目標を明確にして夫婦で共有することで、お互いのモチベーションアップにつなげます。目標達成に向けた計画を立て、目標達成までの期日も決めておくと、さらにやる気が出るでしょう。

貯金が苦手な人におすすめなのは、貯金アプリです。銀行口座や家計簿と連携したものを選べば、お金の管理や貯金の手間暇が大幅に軽減できます。さまざまなアプリがあるので、「毎月末に〇万円」「クレジットカード決済の端数分」など、自分たちの生活のペースに合わせて無理なく貯金できるものを見つけましょう。

以上、夫婦別財布で失敗しないコツをご紹介しました。

日本人はお金にまつわる話を避ける傾向がありますが、「共有する」という意識から、お金についてオープンに話し合う機会が増え、お互いのお金の価値観への理解も深まります。家計管理は夫婦の信頼関係を築くうえでも、重要な要素なのです。

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