昨日はとてもいい天気でしたが、明日からの週末は迷走台風の影響などが気になります。株式市場はようやくFRB議長の講演があり、動きが出てくるかということになりそうです。今朝の新聞で株式の信用取引の夜間の私設取引所取引が解禁になるというような記事が見られましたが、何も夜まで信用取引=短期取引を行う必要もないのではないかと思います。
先物の夜間取引や株式の夜間取引がよく「会社から帰って取引ができる」というような言い方をしますが、今でも会社から帰ってインターネット証券などで注文を出しておくことはできるのですし、四六時中株の動きを見ている必要もないと思います。株式取引を商売としているのであれば別ですが、そこまでしなくても投資はできると思います。
米国株は軟調ですが、為替が円安気味ということでもあり、日銀が昨日しっかりと買っていたことなどが好感されて底堅さは見られるのでしょう。ただ、米FRB議長の講演を控えて積極的に買い上がる動きにはならず、持ち高調整の売り買いが中心となるなかで方向感に乏しい展開になりそうです。8月の権利付き最終日ということで配当や株主優待を期待する買いなどが入り、また、指数の銘柄入れ替えなどもあって波乱もありそうです。
16,500円水準での動きが続いています。米FRB次第という感じですが、結局は米国株というよりは為替動向を気にすることになるのでしょう。1ドル=100円を割り込む円高となるようであれば、16,000円を目指し、100円を割り込まないことがはっきりとして来れば17,000円を目指すということなのだと思います。
本日の投資戦略
昨日は日銀がしっかりと買っていたのですが、市場へのインパクトが少なく冴えない展開となりました。書いてが日銀しかいないというのも問題ですが、日銀のETF(上場投資信託)買いが決して株価を支えるためでも持ち上げるためでもないということが分かったのではないかと思います。日銀が買っているということで買う人が多く、売る人が少ないので指数が上昇するということで結果的に株価押し上げ効果、株価下支え効果があるということなのでしょう。要するに「金融緩和」=資金供給ということが目的であり、お金がしっかりと回れば株価もさらに上昇となるということでしょう。
今朝の新聞でセメントの販売量がプラス転換の兆しという記事がありましたが、東京オリンピックに向けてということでお金が動き出しているということなのだと思います。自社株買いや配当を増やすということではなく、企業が従業員の雇用を確保し、賃金が上昇すれば、デフレ解消、景気も好転してくるのだと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・
アルゴナビス
)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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