シボレー,GM,カマロ,トランスフォーマー
(画像=Webサイトより)

ボウタイをモチーフにした金色のシボレーのエンブレム。誰もが一度は目にしたことがあるのではないだろうか。そのシボレーでコルベットと共に人気を二分するスポーツカー「カマロ」の新型が日本で2017年に導入される。500万円を切る戦略的な価格で販売されるという第6世代のカマロだが、どんなクルマなのだろうか。

50年前に初代カマロが誕生

GMのシボレーカマロは、初代が1967年に登場した。今年で50周年を迎える、ロングセラーモデルだ。

発表当時のカマロはデザイン性を重視したわけではなく、実は当時のベビーブーム世代に広がった個人向けスポーツクーペの需要の高まりから急いで開発されたモデルであった。時間がなかったがゆえに既存のクルマの構造をベースにしていたが、結果的には最も美しい車の一台と称えられ無駄のないクラシックなプロポーションに仕上がった。

全盛期の華麗で派手なモデルとは対照的でシンプルなデザインだったが、かえって飽きられないスポーツクーペになったとも言えよう。初代のカマロを今見ると、たしかにシンプルな印象がある。

映画「トランスフォーマー」で人気

そんなカマロが爆発的な人気となったのが、映画「トランスフォーマー」への登場である。「トランスフォーマー」は2007年に上映されはじめ、すでに4作が作られている人気シリーズだ。2017年の夏には5作目も公開される予定だ。

主人公サムの友人として登場する「バンブルビー」に、トランスフォーム(変身)するトランスフォーマーとして、シボレーカマロは登場し続けている。

2006年にコンセプトモデルが発表され、それが「トランスフォーマー」に登場し、販売は2009年となったこの5代目カマロ。ご存知のように、リーマンショックの影響でGMは破綻することになってしまったが、その間にこの映画でカマロをPRできたのは、GMにとっては幸いであった。映画をたくさんの人に見てもらうことで、シボレーのブランド力もぐっと上がったというわけだ。

当然ながら日本でも人気を集め、ラリーイエローのボディカラーに黒のスポーティーなストライプが入ったトランスフォーマー仕様限定車が発売されたこともある。ネームが入ったエンジンフードストライプやアイコン入りバッチなどトランスフォーマーのファンにとって、手に入れたい一台だったに違いない。

またアメリカで人気のスポーツレストラン「フーターズ」が日本に1号店をオープンした時にはカマロの特別車が置かれることになったり、2013年にはアーノルド・シュワルツネッガー主演の映画「ラストスタンド」にもシボレーコルベットZR1とともに登場したりした。

そのほか、玩具メーカーのミニカーブランドである「ホットウィール」とコラボレーションした「シボレー カマロ ホットウィール エディション」を限定10台で販売するなど、アメリカらしい企画やキャンペーンが組まれてきた。カマロは、日本市場ではとくにアメリカ文化を具現化する存在といえるのではないだろうか。

最も、映画の影響力はかなり強く、カマロの印象は、ほとんどの人が、この5代目のルックスになってしまっているのではないだろうか。だが、初期の頃は、今よりもシンプルでエレガントさが感じられるもので、マッスルカーではなかった。時代に合わせて、スタイルを変えてきたカマロ。そういう意味でも、合理主義のアメリカらしいクルマだ。

2017年に販売される新型カマロ

そして来年日本導入が決定している第6世代のカマロは、まったく新しいプラットフォームで作られている。それによって今までにない低い重心となり、ヒップポイントがぐっと下がり、プロポーションが美しくなっている。現代のエンジニアリングとデザインの技術の融合で新しいカマロが完成した。リーンで贅肉がないが、グラマラスでアスレチックな顔つきだ。

2014年改めて新商品として発表されるが、1月初旬には特別なキャンペーンを発表するという。価格は500万を切るという挑戦的な数字だ。納品は秋以降の見込み。

そして、このカマロにはGMの方向性が詰まっているということを忘れてはいけない。それは、50年前から燃料電池の研究に取り組み、他社との提携も積極的なGMのテクノロジー、Apple CarPlayをいち早く導入するなど、コネクティビティの重視、さらには、社会的責任を担うという大きな視野から生まれた安全性という、GMの3つの戦略だ。

日本市場では、フォードが年末で完全撤退をし、クライスラーはフィアットと一緒になってしまった今、純粋なアメリカンブランドの自動車メーカーは、唯一GMだけともいえるのである。そのアメリカンラグジュアリーブランドたるGMが放つ、アメリカンプレミアムスポーツとして、新型カマロは日本市場でも重責を担った、期待の大きい一台になるはずだ。(モータージャーナリスト、高橋大介)

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