昨日の日曜日は「懇親会付きセミナー」を行ない大勢の方に集まっていただきました。結局は株式投資は楽しくやらなければならないという感じで、「楽しい投資」を行なえばいいのではないかと思います。もちろん、資産が何倍にも増えればいいのでしょうが、誰もが何倍にもなるのは難しくても、そこそこの利益を出しながら楽しく投資をするということはできそうです。
株式相場も先週末に大きな上昇となりましたが、ちょうど一カ月前の大発会の時を思い出した向きも多いのではないかと思います。一目均衡表でいう「基本数値」であるちょうど26日前が(正確には1日ずれているのですが)大発会の高値であり、ここから相場も動きが出てくるということもありそうです。
週末の米国市場は堅調、為替も落ち着いた動きとなったことから堅調な展開が期待されます。先週末に大きく上昇したことからの反動で売り先行となりそうですが、「下がれば買い」という雰囲気で底堅さも見られそうです。為替が大きく円高に振れるということでもなければ値持ちの良い展開になりそうです。ただ、一方で米国でのドル高を嫌気する動きなどが懸念されて上値は限られそうで、個別に好決算を発表したものなどは買われるのでしょうが、総じてみると上値は重いということなのでしょう。
19,000円を超えて今度は19,500円を試す動きになって来ました。それでも19,300円水準まで上昇すると買い戻し以外に積極的に買い上がるということでもなく、19,200円~300円水準での値固めとなりそうです。まだまだ19,000円を割り込む場面もありそうですし、18,500円~19,500円の保ち合いという状況には変わりないということでしょう。
本日の投資戦略
先週末の日本市場は大きな上昇となりましたが、特に何がどうしたということでもなく、日米首脳会談を控えて買い戻しを急ぐ動きで大きく上昇となったということでしょう。特に米国の大統領がドル高に言及がなかったということが好感される可能性もありますが、逆に言えばここからドル高を嫌気する動きも出て来そうで、上値は重くなるのではないかと思います。
日経平均がここから一気に上値の節目とみられる19500円~600円水準を抜けてくるかどうかということですが、直前に19,500円を超えてくるところでは単純に考えて1ドル=115円とか118円という水準であり、「円安効果」で第3四半期の決算が好調という企業も多いのですから、さらに円安とならないと抜けてこないのではないかと思います。米国で1ドル=120円程度までの円安=ドル高が容認されるのかどうかということははなはだ疑問であり、米国でのさらなる利上げが取りざたされるまでは上値も重くなりそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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