桜の開花宣言が出てから日中は良いのですが、朝晩寒い日が続いており、ダウンコートを手放せない感じです。株式市場も米国で今度は6日続落ということで調整となっています。先週末から話題にしている「ヒンデンブルクオーメン」の話が新聞でも報じられていましたが、いたずらに不安を煽っても仕方ないと思います。
「暴落がある」ということですが、これまで「そういったこともあった」という程度のことであり、特に心配はないと思います。ここから大きく相場が崩れるというケースは世界のどこかで金融不安が起こるということでもないとお金は潤沢にあるのですから、少なくとも「大暴落」はないと思います。セミナーなどでは話しているのですが、あるとすれば、現在積み上がっている空売りが「踏みあげられ」て急騰した後に急落するというパターンではないかと思います。来期業績の回復などが期待されるのですから、売り急ぐ動きも目先の需給要因であって限られると思います。
米国株が冴えない動きが続いたことや為替が円高に振れたことから本日の日本市場も冴えない展開になりそうです。週末ということで手仕舞いの売り買いが中心となりそうで、買い戻しがどこまで入るか、日中に円高が進むかどうかということで動きが決まりそうです。小型銘柄も買い疲れ感もあり、相場全体に様子見気分が強まる、手仕舞い売りを急ぐということもあるかもしれません。
19,000円水準を何とか保っているという感じです。一気に戻すということでもなく、19,000円水準での値固めということなのでしょう。いったん18,500円~600円水準までの調整があっても良いのでしょうが、19,000円水準でしっかりと値固めとなれば再度19,500円を試すことになるのでしょう。
本日の投資戦略
昨日もほとんど日中に動きは見られず、夜間取引も動きはありませんでした。為替への連動も薄れている感じでもあるのですが、米国の利上げの影響ということでもあると思います。米国が利上げを下にも関わらず円高に振れたということで買えないということなのでしょう。それでも決算期末特有の動きと割り切れば、高配当銘柄などは買えるのではないかと思います。
米国株が上昇しているときは特に米国株に連れ高するということでもなかったのですが、軟調となると連れ安となるという感じです。特に米国でも売られる理由があるというよりは買われすぎた分の調整ということだと思います。ここからは売り急ぐこともないのでしょうし、買い場探しということで良いのだと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
【編集部のオススメ記事】
・「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
・資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
・会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
・年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
・元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)