投資初心者が NISA(少額投資非課税制度) を活用するにあたり、いきなり初期費用が大きいものに投資するのには勇気がいります。また、目的を達成したいために何を選ぶべきか迷い、挫折してしまう人もいるでしょう。それらの問題に対して、NISA(ニーサ/日本版ISA/少額投資非課税制度)に関連して目的別にどのような商品に投資するべきかをご紹介したいと思います。
ドル・コスト平均法による積立投資
ドル・コスト平均法とは、毎月一定の金額を購入していけば、最終的な平均購入単価を低く抑えることができる手法です。また、タイミングを気にしないので、欲や恐怖心に勝つためのツールとして使用できます。対象は積み立てが可能な投資信託となりますのでNISA(ニーサ/日本版ISA)でも有効であり、目的に合わせて商品を選ぶのが良いでしょう。
1 結婚に向けての資産運用
結婚までの平均交際期間を3年、結婚に必要な費用を50万円とした場合、2万円を預金、もしくは定期預金に預け、2万円を新興国の国債や社債を中心とした投資信託を購入しましょう。利回りが10%前後とハイリターンですが、その分ハイリスクです。しかし、3年もあれば、預金に回した金額が72万円になっているため、失敗しても結婚式は挙げられます。NISA(ニーサ/日本版ISA)での運用に成功した分、贅沢な結婚式とハネムーンが計画出来ると考えればやる価値はあると思います。
2 子どものための資産運用
子どもの資金はローンだったり、市町村の補助金だったりと使える手段が豊富にあるため、NISA(ニーサ/日本版ISA)の非課税期間一杯の5年ずつでミドルリスク・ハイリターンなものを選ぶのが良いでしょう。小型成長株でしたら購入当初より値下がりする可能性も低く、分配金や優待券、売却益の3つの恩恵を受ける事が可能です。
3 住宅購入のための資産運用
不動産に特価したREITに投資してみるのが良いのでは無いでしょうか。REITの場合、不動産のため景気に左右されにくいという特徴があるので、比較的安定した利回りが期待できます。また、住宅を購入したら最終的には賃貸に出すか売却するかを選択する可能性もありますので、REITで賃貸に出した場合の擬似経験をしておくのも良いかと思います。
ただ、NISA(ニーサ/日本版ISA)の枠内で購入できる金額かの確認が重要です。
4 老後のための資産運用
老後まで期間が長いため、あらゆるリスクに対して影響を小さく出来るバランス型の投資信託のNISA(ニーサ/日本版ISA)での保有がベストでしょう。その分リターンは小さくなりますが、老後までに積み立てる金額を考えれば十分な利回りとなります。
5 おわりに
NISA(ニーサ/日本版ISA)では目的を達成するまでの期間が短い時にはリスクとリターンな高いものを選び、期間が長くなるにつれてそれらを低くしていくのが良いでしょう。但し、保険となる策も同時に設定しておく事が重要です。基本的には、貯金ベースで考えていた半分を投資信託に回すのが良いでしょう。
【NISAの基礎シリーズ】
第1章 NISAとは?〜はじめてのNISA(ニーサ)/少額投資非課税制度/日本版ISA〜
第2章 NISAの注意点〜はじめてのNISA(ニーサ)/少額投資非課税制度/日本版ISA〜
第3章 投資初心者の方へのアドバイス〜はじめてのNISA(ニーサ)/少額投資非課税制度/日本版ISA〜
第4章 投資経験者の方へのアドバイス〜はじめてのNISA(ニーサ)/少額投資非課税制度/日本版ISA〜初級編
第6章
NISA取扱金融機関の比較〜はじめてのNISA(ニーサ)/少額投資非課税制度/日本版ISA〜
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