国内資産
(画像=Thinkstock/Getty Images)

はじめに

資産運用の一環として投資をする際に知っておくと役に立つ、心理的なピットフォールやウィークポイントの克服、さらにはリカバリー方法のポイントなどを集めてみた。実はそれらは投資のみならず、人生の教訓にもなりうるゴールデンルールであることに溜飲が下がる思いでもある。資産運用にはどのタイミングで、どんな決断が必要か、などの参考になるラインナップをそろえ、わかりやすく解説する。

目次

  1. はじめに
  2. ホームバイアスについて
  3. インフレによる資産の目減り
  4. 通貨安による購買力低下
  5. 経済危機によるリスク
  6. ホームバイアスの回避方法

ホームバイアスについて

ルーカス・パラドックス(資本蓄積が多い先進国から資本蓄積が少ない発展途上国に流れて、資本収益率が均等化しない現象)の、原因の一つと考えられているのがホームバイアスです。これは、保有資産が自国のものに偏る傾向を指し、ホームアセットバイアス、ホームカントリーバイアス等とも言われている。最近の日本はホームバイアスの改善傾向にあるが、国際的に見てもまだ日本のホームバイアスの度合いは大きいと言われている。

ホームバイアスの発生には以下の理由が考えられる。(1)情報収集コスト:日本の資産よりも海外の資産の情報を収集する方がコストがかかる、(2)情報の非対称性:海外資産についての情報が、海外の現地投資家が得る情報よりも相対的に少なく、会計基準や言語が異なるので解釈に齟齬が生じたり、情報を得るのにタイムラグが生じるといった非対称性、(3)行動経済学的要因:「海外資産への投資は怖い」といった漠然とした不安、(4)為替リスク:為替レートの変動により、円ベースで見た場合に海外資産が目減りするといったリスクを回避する行動等である。

このように保有資産を自国資産に偏らせることには、インフレによる資産の目減り、通貨安による購買力低下、経済危機によるリスクといった大きなリスクを伴う。

インフレによる資産の目減り

日本は長らくデフレ傾向にあったため、インフレによる資産の目減りはあまり意識されないものの、日本のソブリンリスクは大きく、もし破綻すると高いインフレに見舞われる可能性がある。実際、日銀の金融緩和によって国債の多くを買い付けている状態なので、破綻した時のリスクを大きくしているのは明確である。現状では海外の方がインフレ率は高いものの、日本の場合は国債破綻というテールリスクが存在するので、インフレリスクを分散させるという意味でも、海外に資産を分散した方が良いと言って過言ではない。

通貨安による購買力低下